「五島きずなの会」先払い食事券 318万円支援 首都圏の飲食店に

 新型コロナウイルス感染が拡大した東京などで営業自粛を迫られた同郷の飲食店経営者を支えるため、首都圏で会社役員などを務める長崎県の五島列島出身者のグループ「五島きずなの会」(藤原謙次代表)が5月、先払い食事券を販売する取り組みを始めたところ、1カ月間で都内在住の五島出身者ら34人が協力し、計318万円分を購入した。
 支援対象は東京、千葉、神奈川の10店舗で、いずれも経営者本人や親族が五島市か新上五島町出身。五島列島産の食材や酒などを提供している。先払い食事券は店舗ごとに販売され、同会は販売数に応じて各店に318万円を分配した。当面の運転資金や維持費に役立てられる。
 同会は元ローソン会長で、現カカクコム取締役の藤原氏=同市出身=が代表となり、ITや金融業の経営などに携わる8人で構成。今後も継続して五島列島支援に取り組むという。

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