【MLB】球団別プロスペクトTOP10:シカゴ・カブス

1位:ブレイリン・マルケス(LHP)
2015年8月に契約金60万ドルで入団。マイナー屈指の速球派で、ファストボールは最速102マイル、頻繁に100マイルを記録する傑出した球威がある。安定感は欠くがスライダーのキレが良い。チェンジアップと制球面を改善することができればエースになることができるが、それが無理な場合でもリリーフでクローザー級の活躍に期待できる。

2位:ニコ・ホーナー(SS/2B/OF)
2018年ドラフト1巡目(全体24位)指名。左肘の張りと左手首の骨にひびが入る怪我があったが、昨年9月には早くもメジャー昇格を果たした。コンタクト能力とアプローチに高い評価を得ており、パワーも15本塁打級へと成長する可能性がある。一方の守備はSSにとどまれる可能性があるが、平凡な守備範囲と肩から長期的には2B向きとされている。

2位のホーナーはドラフト翌年に早くもメジャーデビュー

3位:ブレネン・デービス(OF)
2018年ドラフト2巡目(全体62位)指名。高校ではバスケットボールでも活躍したアスリートで、5ツールプレーヤーへと成長する可能性を秘めている。右手人差し指への度重なる怪我の影響で出場は50試合のみだったが、昨年はAで打率.305、8本塁打とドラフト当時の評価よりも打撃の完成度が高いことを示した。ルート取り等を磨く必要があるがCFに残れる可能性が高い。

4位:ミゲル・アマヤ(C)
2015年7月に契約金100万ドルで入団。成熟したアプローチを備えており、
打率.260、15~20本塁打級の打者になれる力がある。守備ではフレーミングとブロッキングに定評があり、盗塁阻止率35%を記録した肩もソリッド。21歳とまだ若く、改善すべき点も多く残されているが、攻守に渡って貢献することのできるレギュラーCへと成長する可能性を秘めている。

5位:コール・ロードラー(OF)
2018年ドラフト2巡目(全体77位)指名。オーバースロットの契約金120万ドルで入団した。昨年はAで多投されたチェンジアップに苦しみ、打率.224に終わった。スムースで素早いスイングから優れた打球速度を生み出すことのできる選手で、プロレベルの変化球への対応と、プルクレイジーな打撃の修正をクリアできれば平均以上の打者になれる。足は速いが肩が平均以下のためCFまたはLF向き。

【MLB】球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ライアン・ジェンセン(RHP)
2019年ドラフト1巡目(全体27位)指名。大学3年次にカンファレンスの最優秀投手賞を受賞するなどブレイクし、アンダースロットの契約金200万ドルながら1巡目での指名を受けた。最速98マイル、常時94-96マイルのフォーシームと、それよりも1、2マイル遅く、重く沈むツーシームの2種類を投げる。変化球と制球面に課題があるが、ポテンシャルは高い。

7位:チェイス・ストランフ(2B)
2019年ドラフト1巡目(全体64位)指名。大学2年次に打率.363、12本塁打を記録した打撃力が武器。現時点ではコンパクトなスイングからラインドライブを飛ばす中距離打者だが、スイングの改造や、やや消極的なアプローチを修正すれば20本塁打級の長打力が身につく可能性はある。平凡な守備範囲と平均以下の肩から、ユーティリティ向きではない。

8位:アドベルト・アルゾレイ(RHP)
2012年11月契約金1万ドルで入団。傘下のトッププロスペクトの1人として高い期待を受けていたが、ここ2年は怪我の影響で合計120.1投球回のみにとどまっている。健康時なら、最速98マイルのファストボールとカーブのコンビネーションで打者を圧倒する。チェンジアップと制球力も平均レベルはあるが、力みのある投球フォームと耐久性への不安からリリーフ向きか。

9位:ライリー・トンプソン(RHP)
2018年ドラフト11巡目(全体338位)指名。高校生の時点で最速96マイルを記録する期待の選手だったが、高校、大学ともに怪我に悩まされた。プロでは健康に過ごせており、昨年は103.1投球回を記録している。スピンレートが高く、大きく変化するカーブは高評価。チェンジアップと制球面でも進歩をみせており、このまま順調にいけばローテーション半ばの先発投手になれる。

10位:イーサン・ハーン(C)
2019年6巡目(全体192位)指名。2巡目相当の契約金95万ドルで入団したが、プロデビューは打率.163と低調だった。20本塁打級かそれ以上のパワーポテンシャルを持っているが、三振率45%を記録したアプローチと強すぎる引っ張り意識を修正する必要がある。守備ではポップタイム1.9秒を記録する強肩が光り、長期的にCをプレーできる可能性が高い。

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