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6月16日、全日本ロードレース選手権に参戦するKeihin Honda Dream SI Racingは緊急事態宣言が解除されてから、最初のテストを三重県・鈴鹿サーキットで行った。
JSB1000クラスの清成龍一、渡辺一馬、ST1000クラスの作本輝介が久しぶりにホンダCBR1000RR-Rをライディング。作本のマシンは白カウルだったが、清成と渡辺のマシンは、レース用カウルに今シーズンのカラーリングが施されたものだった。午前、午後と精力的にマシンセットを繰り返し、ニューCBR1000RR-Rのフィーリングを確かめていた。
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この日、ベストタイムとなる2分06秒7をマークしたのは、渡辺だった。「約2カ月振りにバイクに乗るので不安な部分もありましたが、走り始めからいいフィーリングでした。最終的に、CBR1000RR-Rの自己ベストに近いタイムで終われたのもよかったのですが、それよりも、いろいろ試すことができましたしテスト内容は、よかったと思います」
「しばらく走らない時期がありましたが、その間もチームと前回走ったデータを洗い直して今回のテストに臨んだので、確実に前進できています」と表情も明るい。
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清成は、ニューマシンとブリヂストンタイヤの特性を探りながら、慎重にタイムアップしていった。「いろいろなセットを試すことができました。僕がよかれと思って変更したことが、意外に行きすぎてしまったところもあり、ニューマシンの理解度が進みました」
「今までブリヂストンタイヤは、鈴鹿8耐でしか履いたことがないので、もっと使えるようになりたいですね。その点は、伊藤(真一)監督を筆頭にブリヂストンの経験値が高いチームなので心強いですね」とコメント。この日のベストタイムは、2分08秒5だった。
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そしてST1000を戦う作本は2分12秒3がベストだった。「タイム的には、まだまだですが、ちょっとずつですが8月のSUGOに向けて、車体セットのアイデアも出て来ましたし、マシンの方向性は見えて来たと思います。ベストタイムはユーズドタイヤで出しているので、ニュータイヤでどこまで詰められるかが課題です」と成果を強調した。
まだ鈴鹿サーキットで2回テストを行ったのみだが、ニューマシンの特性を理解し始めている。8月にようやく開幕する全日本ロードレース選手権。その舞台となる宮城県・スポーツランドSUGOで、どんな走りを見せてくれるか、いまから楽しみなところだ。
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