【新型コロナ】浦賀奉行所開設300周年催し中止 21年度に延期検討

横須賀市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神奈川県横須賀市は、10月に開催を予定していた浦賀奉行所開設300周年記念イベントを中止する。2021年度に延期して開催することを検討しており、16日に開かれた市議会総務常任委員会で報告された。

 今年は浦賀奉行所設置から300年に当たり、記念式典や浦賀ドックで建設された日本丸の一般公開などを行う記念イベントを予定。市は18年度からシンポジウムや浦賀の歴史遺産を散策するツアーなどを実施し、開催機運を高めてきた。

 しかし、多くの人が集まることが想定され、密集を避けるなど感染防止対策を十分に講じることが難しいと判断した。記念イベントは「新しい出発」をテーマに企画を再検討するという。市文化スポーツ観光部は「中途半端な形で開催するのではなく、来年、地元の方と楽しんでもらえるイベントをつくりたい」と説明する。

 また、来年4月に予定されていた「よこすかポートマーケット」(同市新港町)のリニューアルオープンを、1年延期することも報告された。感染拡大の影響で基本設計などに遅れが生じたことが理由。今後、建物の換気設備の見直しなどを行い、22年春の再開を目指すという。

© 株式会社神奈川新聞社