どうする?自粛要請解除後のコロナ対策 ヒントはミャンマーにあり! 長距離バスの対策がハンパじゃない!

画像はShwe Mandalar ExpressのFacebookより

自粛要請が解除され、営業を再開した今でもソーシャルディスタンス、日本流に言えば「三密」をいかに避けるかで対策に悩んでいる店舗・事業者も多いのはないでしょうか。しかし大いに参考になりそうな対策例がなんとミャンマーから届きました。

長距離バスを運行する「Shwe Mandalar Express」がフェイスブックで新型コロナ対策を施したバスの車内写真をフェイスブックで公開したところ、ミャンマー国内のみならずお隣のタイでも話題になったのです。

車内には塩ビパイプの支柱が設置され、透明なビニールシートが座席を遮るように吊るされています。とくに進行方向左側2列の座席間にもビニールシートが設置されている点がアイデア賞ものだと称賛されています。このバスはミャンマー最大の都市ヤンゴンと北部都市マンダレーを結ぶ全長600キロ余りの路線で使用されています。

コメント欄に寄せられた疑問に答えるかたちで同社は「空調が働いているので呼吸に問題はありません」「呼吸により排出される飛沫粒子は空気より重く、1メートルで落下します。したがってこのビニールシートは効果的で保健省のガイドラインにも適合しています」と丁寧に答えています。

ただ走行中、振動で塩ビパイプがしなったりギシギシと音がしそうで、落ち着かない気がしなくもないですね。

続けて、同じミャンマーで国内各地の長距離バスチケットを扱う「Myanmarbusticket.com」がやはり新型コロナ対策で改造したバス車内の写真をフェイスブックで公開しました。

こちらの方がお金がかかっています。なんと片側1列のみにして全席個室化しているのです。車両によってドア付きの完全個室タイプと上下に開閉するカーテンで仕切られた個室タイプがあるようですが、これなら安心して快適に旅ができそうですね。

このバスは長距離バスを運行する「JJ Express」の車両だとの説明がされています。同社の便は例えばヤンゴンとマンダレーを結ぶ路線は所要時間8時間半~9時間。外国人運賃は23~23.5米ドルのようです。

こういった例を見ると世界各地でソーシャルディスタンス対策に知恵を絞っているのが窺えます。こんな今こそ日本のものづくりの力が健在であることを世界に示す時です。世界があっと驚くアイデアが日本から生まれることを願ってやみません。(取材・文◎赤熊賢)

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