MICE「出島メッセ長崎」 コロナ対応の施設へ

 田上富久長崎市長は、JR長崎駅西側に整備中のMICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」について、大規模大会だけでなく、リモート会議にも適した「ハイブリッド型の施設」を目指す考えを示した。新型コロナウイルス感染を警戒する企業・団体に対し売りにしたい考えだ。
 中村俊介議員(明政ク)の質問に答えた。
 施設は2021年11月に開業予定。会議室やホールは間仕切りで広さを調整でできる。市はソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を保って机やいすを配置でき、感染防止対策を取りやすいとしている。大容量の光ケーブルも整備予定で、映像や音声が途切れることなく、円滑にリモート会議も開催できるという。
 開業から24年にかけ、千~3千人規模を中心とする大会・学会が現時点で約40件開かれる見込みで、キャンセルは出ていないという。年間61万人の利用目標は変えない。コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」の世界大会などの誘致も目指す。

© 株式会社長崎新聞社