神戸港輸出入総額、5月はリーマンショック以来の大幅落ち込み コロナ影響

 神戸税関が17日発表した2020年5月の「神戸港貿易概況」で、輸出入総額が前年同月比21.2%マイナスの約5702億円となったことがわかった。

神戸税関

 「リーマンショック」の影響で世界的な不況が続いた2009年10月以来、10年7か月ぶりの大幅な落ち込み。特にアメリカ向けの輸出は前年比で半減した。月毎の総額ベースでも2012年1月以来の低水準に。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、神戸税関では記録的な落ち込みが続くとみている。

神戸港の輸出入総額は10年7か月ぶりの大幅な落ち込みに

 輸出は23.0%減の3275億円で8か月連続のマイナス。うち米国向けは48.2%減の395億円で、阪神・淡路大震災後の1995年6月以来の落ち込みとなった。

 輸入は18.6%減の2427億円で4か月連続マイナスだったが、マスクを含む織物用糸・繊維製品やパソコンなどの事務用機器が増加した。

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