「リヴァプール移籍が幻に消えた8人の大物スター」

RBライプツィヒのドイツ代表FWティモ・ヴェルナーの獲得から撤退したとされているリヴァプール。

ここでは、『talkSPORT』による「リヴァプールに来そうで来なかった8人」を見てみよう。

クリスティアーノ・ロナウド

35歳になった現在も世界最高選手のひとりに君臨しているロナウド。

宿敵であるマンチェスター・ユナイテッドでスターとしての地位を確立した。もしリヴァプールファンが獲得できなかったことを後悔する選手がひとりいるとすれば、それはロナウドだろう。

リヴァプールのジェラール・ウリエ元監督によれば、2003年に獲得に近づいていたという。だが、財政面の制約によって移籍を諦めざるをえなかったとか。

ナビル・フェキル

2018年に最も話題になった移籍話のひとつ。それによって、レッズサポーターの記憶に焼き付いている。

アリソン、ファビーニョ、シャキリらの獲得に1.7億ポンド(228億円)を投下したこの夏のリヴァプール。だが、最も話題になったのは、長期間狙っていたフェキルと契約しないという決断についてだった。

リヨンから5200万ポンド(70億円)で移籍することが実質決まっており、フェキルはリヴァプールのクラブ内メディアの仕事もしていた。だが、リヴァプールは取引から突如撤退。

ユルゲン・クロップ監督は彼を非常に買っていたが、クラブドクターは膝の怪我を悪化させる可能性を懸念し、クラブはナビ・ケイタ獲得に方針転換したとされていた。

だが、フェキル本人はリヴァプールが膝の問題を“偽装”として使ったと告白している。

ナビル・フェキル(現ベティス)

「噂されていることは真実ではない。自分の膝は問題ない。

もし膝がそんなに酷い状態だったら、(リヨン会長の)オラスがチームに残留させるために破格のオファーをしてきたかい?

真実を知りたいって?自分にも分からない。

自分はメディカルチェックを受けた。その後、リヴァプールは契約しないことにした。

ある時点で彼らは膝のせいだと僕に信じさせたかった。エクスキューズを見つける必要があったのさ」

ダニ・アウヴェス

彼がセビージャに所属していた2006年にリヴァプールは獲得を狙っていたとされている。

2017年に本人が合意にかなり迫っていたと明かした。

ダニ・アウヴェス

「最後の段階で何らかの理由で実現に至らなかった。

自分にもなぜなのか分からない。当時は自分の代理をしていた他の人間がいた」

アウヴェスはリヴァプール移籍が破談した2年後にバルセロナに移籍している。

ジエゴ・コスタ

ルイス・スアレスの去就が大きな話題になっていた2013年夏。結局、彼はもう1年残留することになったが、理想的な代役とされたのはコスタだった。

リヴァプールは獲得に動いたものの、2100万ポンド(28億円)のオファーは拒絶されている。

スアレス同様にもう1年チームに残留したコスタは52試合で36ゴールを記録。アトレティコ・マドリーにリーガ優勝とCL決勝進出という置き土産を残して、チェルシーに旅立った。

さらに、リヴァプールの傷に塩を塗り込むように、チェルシー加入12試合で10ゴールと爆発。リヴァプールも餌食にされたチームのひとつだった…。

性格面は論争の的になるが、チェルシーでもワールドクラスのストライカーだと証明したコスタ。リヴァプールが獲り逃がしたことを後悔する選手のはずだ。

アレクシス・サンチェス

マンチェスター・ユナイテッドで微妙になったサンチェスだが、かつては世界最高FWのひとりだったことは事実だ。

ルイス・スアレスを失った2014年夏のリヴァプールは、攻撃陣を絶対的に強化する必要があり、サンチェスを第一ターゲットにしていた。

リヴァプールのオファーのほうが好条件だったというが、彼はロンドン行きを選択。当時のブレンダン・ロジャーズ監督は「彼を獲得できなかったことにひどく失望している。我々にとって完璧な存在だっただろう」とうなだれた。

その後、ロイク・レミの獲得を見送ったリヴァプールは、リッキー・ランバートとマリオ・バロテッリを確保するも、2人ともインパクトを残せなかった。

テディ・シェリンガム

1995年、リヴァプールのロイ・エヴァンズ監督は29歳だったシェリンガムをトッテナムから引き抜くのに躍起になっていた。

指揮官は比較的経験が浅いメンバーが多かったチームに経験豊富な人材を加えたがっていたのだ。だが、後にエヴァンズはこう明かしている。

ロイ・エヴァンズ(リヴァプール元監督)

「テディを連れてくるチャンスがあった。

だが、クラブの移籍方針は28歳以上の選手はダメというものだったのさ。

彼は38歳までプレーしたのに!いや、48歳だったか。我々には経験が必要だったんだ」

1999年にはマンチェスター・ユナイテッドの3冠に貢献したシェリンガムは42歳までプレーした。

ガブリエル・バティストゥータ

1990年代~2000年代初頭にサッカー界を席巻したアルゼンチン代表FW。

彼もエヴァンズ監督が熱望していたものの、獲得できなかった一流ストライカーだ。

ロビー・ファウラーが「我々は興味を持っていたし、リヴァプールと彼のクラブとは何度か対話をしていた。彼も興味を持ってくれたが、残念なことに実現しなかった。もし獲得できていれば、素晴らしいものになっていたのは間違いない」と明かしている。

ネマニャ・ヴィディッチ

プレミアリーグで史上最強クラスのCBになったヴィディッチがマンチェスター・ユナイテッドに移籍したのは2006年。

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実はその際にラファ・ベニテス監督も獲得を狙っていたことをジェイミー・キャラガーが明かしている。

ジェイミー・キャラガー

「リヴァプールは2016年1月に彼を買おうとしていた。だが、我々の損失はユナイテッドの利益になった。

彼と一緒にプレーしてみたかったよ。我々はソリッドなパートナーシップを形成していたはずさ。

彼の加入でリオ・ファーディナンドはパフォーマンスレベルが向上した。彼らは欧州最強のディフェンスデュオになった」

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