CAはガンになりやすい?ストレスが健康に及ぼす危険と自らの病歴を元CAが解説

健康には自信があった私が病気に

腰痛、中耳炎、ぼうこう炎、時差ボケによる睡眠不足。

どれもCAに多い、CAの職業病と言えるものです。

 

そして近年、問題視されているのが、ストレスが原因のひとつとされる病気です。

 

客室乗務員として6社で乗務経験がある私は、健康には自信があったのですが、実はストレスを強く感じた時期に、ガンや難病を患った経験があります。

 

ここでは、CAとストレスの関係、ストレスと病気の関係についてお話できたらと思います。

 

 

 

CAのがんの発症率は、すべての種類で平均以上

米ハーバード大学、公衆衛生大学院の研究によると、旅客機のCAは「がんのすべての種類において、罹患率が平均を上回る」とのことでした。皮膚がんは平均の2倍、乳がんは1.5倍という高い値となっています。

 

がんの原因はなんでしょうか? 

 

日本の国立がんセンターの研究では、ストレスなどによる交感神経の緊張が、がんを進行させることが明らかにされました。

恐ろしいことに、乳がん組織内に自律神経が入り込み、がんの進行や予後に強く影響することも確認されているそうです。

 

 

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実体験!ストレスを感じた時に発症した病気

呼吸や消化排せつ、免疫力などを調整してくれる自律神経は意外と繊細で、ストレスがかかることでバランスを崩してしまいがちと言われています。

 

「自律神経の乱れは万病のもと」という言葉を、聞いたことはありませんか? これは西洋医学と東洋医学、両方の分野で言われていることなのです。

 

自分自身の病歴を振り返ってみて、思わずゾッとしました。ストレス状態にあった時期と発病が、完全にリンクしていたのです。私は26、36、39歳のとき、合計3回の離婚を経験してきました。それらと前後するようなタイミングで体調を崩しています。

 

・ホルモンバランスの崩れによる肌荒れで乗務停止 (26歳)

・子宮頸がんで2度の手術 (35歳)

・潰瘍(かいよう)性大腸炎 (39歳)

 

 

 

責任感や向上心の強い人ほど要注意?

もちろん、様々な要素が絡み合って症状が表れたのだと思うのでストレスが直接の原因かどうかは断定できませんが、ちょうど強くストレスを感じていた時期だったので、個人的にはストレスが関係しているように思えてなりません。

 

もともとCAには、空気を読んだり、お客様の気持ちを察したりする能力が求められます。いつも先回りして「私が悪いんです」と責任を被ったり、失敗した自分を強く責めたりする傾向があります。

 

そう考えると、CAは、ストレス・レベルの高い職業かもしれませんね。

 

特に、今はコロナ禍の中でいつも以上にストレスを感じている人が多いはずです。

 

 

次回は、それぞれの発症経緯と対処方法についてお話しさせてください。

 

私の経験をお伝えすることで、少しでも皆さんのお役にたつことができればと願っています。

 

 

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