簑原さん(神戸大大学院法学研究科教授)講演 宮崎政懇県南地区

米中の対立が先鋭化する中で、日本に求められる対応を指摘した簑原俊洋さん=18日午後、日南市・日南第一ホテル

 宮崎政経懇話会(宮崎日日新聞社、宮日文化情報センター主催)の第160回県南地区例会は18日、日南市の日南第一ホテルであった。神戸大大学院法学研究科教授の簑原俊洋さん(48)が「ポスト・コロナ~米中対立の激化と日本に求められる対応」をテーマに講演した。
 簑原さんは新型コロナウイルスの感染拡大によって「各国家の本質がむき出しになった」と指摘。先鋭化する米中関係に言及し、「米中の間で、日本は立ち位置をどう確保するかが課題」と話した。
 米国は今後、善悪二元論から中国に「悪」というレッテルを貼る可能性もあると分析。日本には「中国と適切な距離を保ち、経済面などでの依存度を下げる必要がある」と求めた。

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