大歳放課後児童クラブ いちやなぎに手作りの感謝状贈呈

▲大歳放課後児童クラブの4人と一柳社長

 新型コロナウイルスの影響による臨時休校の期間中、子どもたちの食をサポートしてくれたお礼にと、6月17日に大歳放課後児童クラブの児童4人がいちやなぎ(山口市旭通り2)を訪問。一柳達也社長に感謝状とちぎり絵を贈呈した。

 いちやなぎでは今年3月、影響を受けている家庭を応援しようと「お子様向け弁当」200円(税込、配達込み)の提供を開始。山口市こども未来課にも情報提供したところ、山口市内の児童クラブにチラシが配布され、大歳、平川、大殿、白石、吉敷など山口市中心部のほとんどの児童クラブから注文を受けた。からあげ、ハンバーグ、ポテトサラダ、ウインナー、エビフライなど子どもの好きな特別メニューを3月から、休校が解除された5月末までの平日に日替わりで提供。1日40~50個程度を配達したという。

 大歳児童クラブ「さわやか学級」には1年生から5年生まで141人が在籍し、1日20人程度が弁当を注文していた。6月に入って学校が再開し、児童から「美味しいお弁当を作って届けてくれたお礼をしよう」と声があがった。

 感謝状には「コロナで気持ちが沈みがちでしたが、いちやなぎさんのお弁当のおかげで、お母さんも私たちも支えられ休校中元気にすごすことができました」などの文章が書かれ、弁当を描いたちぎり絵は1年生54人で制作。代表支援員の山本詳子さんは「店が休みになるなど大変な時に協力してもらい、子どもはもちろん保護者も助かった。お弁当をつくる労力を少しでも軽減できて、本当に助かったと言う保護者もいた」と振り返る。

 松永蓮央くん(4年)は「外に出て人とも会えないので、わざわざ届けてくれて嬉しかった」、中村彪舞くん(同)は「お店を休んでいたなかでお弁当を作ってくれたことに感謝の気持ち。毎日のように食べたがとてもおいしかった」、福田莉子さん(同)は「一生懸命つくってくれたのでありがとうという気持ちでいっぱい」、宮城花心さん(同)は「お店が開いていないのにお弁当を作ってくれてありがとう」と話している。

 「学校が再開し、運動場で走り回っている児童の姿を見て本当に安心した。4~5月はキャンセルが300件程度あり、店の売り上げも前年同月比で約6割減るなど苦しかった。売店スペースを拡大したり、やれることを試していたが、感謝されたことが一番うれしい。子育て世代の従業員の発言からこの弁当は始まった。まずは喜ばれたことを従業員と共有して、今後に励んでいきたい」と一柳社長。

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