敵基地攻撃能力・保有への検討を否定せず 総理

 安倍晋三総理は18日の記者会見で、安全保障戦略上、自民党から声が上がっている「敵基地攻撃能力の保有」について「抑止力とは何か」を考える必要があるなどとし、否定しなかった。『専守防衛』と『抑止力』を掲げて、専守防衛範囲を逸脱する「敵基地攻撃能力」の保有を正当化していく危険性がある。

 安倍総理は「憲法の範囲内、そして『専守防衛』という考え方のもとで議論していくわけだが、相手の能力がどんどん上がっていくという中において、今までの議論の中に閉じこもっていていいのかという考え方から自民党国防部会等から(敵基地攻撃能力保有について)提案が出されている。われわれも、そういうものも受け止めていかなければいけない」などとこれまでの国会答弁より敵基地攻撃能力保有に近づく姿勢を見せた。

 安倍総理は「抑止力とは何か、ということを私たちはしっかり考えていかなければならない」などと述べ「政府においても新たな議論をしていきたい」などと語った。実力部隊、防衛装備は専守防衛から「必要最小限」との枠が、「抑止力」の名のもとで安倍政権下では拡大されつづけ、防衛費も青天井で拡大を続けている。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース