佐藤優氏が前法務大臣・河井克行容疑者へ逮捕当日電話でアドバイス

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作家で元外交官の佐藤優氏が、文化放送の平日生ワイド番組『くにまるジャパン 極』(月-金曜午前9時00分~)の本日19日の放送に生リモート出演し、昨日公職選挙法違反の買収の疑いで逮捕された前法務大臣の河井克行容疑者と逮捕状執行直前の昨朝電話で会話をし、その様子を「淡々としていましたね。特に言い訳をするという感じでもなく」などと報告した。

番組の金曜コメンテーターである佐藤優氏は、「河井さんのことは、元々知っているんですよ。昔『ムネムネ会』という鈴木宗男さんを囲むグループがあって、その中の中心的なメンバーの一人でしたから。それで電話機も押収されているんで、前持っていた電話番号に電話しても、検察庁で鳴るだけで意味がないなと思ったので、もしかしたら鈴木(宗男)さん知ってるんじゃないかなと思って、鈴木さんに電話してみたんです。『河井先生と電話で連絡を取っておられますか』と。そうしたら『取っていますよ』と。『電話した方がいいですかね』と言ったら、『それは喜ぶでしょう』と言って、もらった電話番号に電話をしたらすぐに出た」と、昨日午前8時頃に河井克行容疑者と話した経緯を語った。

かつて“鈴木宗男事件”に絡んだ背任容疑で逮捕され、東京拘置所で512日間勾留された佐藤優氏は、「やっぱり(東京拘置所に)入った人しかわからないことありますからね。彼がやったことは捜査の中で明らかにしていけばいいんですが、ただ拘置所の中に入る前のあの不安感というのは、これは率直にいうと、僕は自殺しようとは思わなかったけど、事故に巻き込まれて、それこそ乗っている飛行機が落ちて死ぬとか、車が飛び込んでくるとか、消えたいなという気持ちになっちゃうんですよ。だから、直前の不安感というは解消しなきゃいけないなと思ったんです。それで電話して。生活面なんですよ、不安なのは。まず彼にアドバイスしたのは『サンダルです』と。逃亡される可能性があるから靴を取られちゃって、サンダルが支給されるんだけれど、そのサンダルが使い古しで、水虫菌がたっぷりついているんです。それで水虫にものすごく苦しめられることになるんですよ。こういうのも実は囚人にはすごくダメージがあるんです。だからすぐにサンダルの差し入れもしくは購入の手続きをできるだけ早くとったほうがいいとアドバイスしました」などと語った。

さらに、「いろんな仕掛けで戦意喪失させるような仕組みになっている」という逮捕後の流れを河井克行容疑者に説明したという佐藤優氏は、その時の河井克行容疑者の様子については「淡々としていましたね。特に言い訳をするという感じでもなく。彼は実務家的なセンスは結構あるんですよ。こういう時にエキセントリックになって感情的になることもなくこの状況ならこうなるなという読みができる人です」と語る。

その後いったん切った後、再度(午前)10時過ぎくらいに電話がかかってきたといい、「『実は聞き忘れちゃったことがあるんですけど、洗濯物の体制はどうなってますか?』と。『洗濯は週に1回しかできないし、上着とかの洗濯はなかなかできないです。宅下げ、というのがあります』と(伝えた)」と、拘置所の独特の「宅下げ」という制度をうまく使えば、洗濯のローテーションができることを説明したと話した。

この模様は19日より7日間聞くことができる。

http://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20200619091344

 

【『くにまるジャパン 極』概要】

■放送日時:月~金曜午前9時00分~午後1時00分 生放送

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