新型コロナウイルス対策として呼びかけられていた府県をまたいでの移動の自粛は、きのうから全面的に緩和されました。
最初の週末を迎えたきょう、人通りは戻ってきたのでしょうか。
きのうまでの荒れ模様から一転、過ごしやすい天気となったきょう。
東大寺南大門前の参道には、朝から家族連れやカップルなど観光客が訪れていました。
観光客は「栃木から来ました。(自粛で)ストレスがたまっていたので良い息抜きになっていますね」「楽しかった」と話していました。
県内外の多くの観光客が利用する近鉄奈良駅前の観光案内所によりますと、きょうの来館者は211人で、今月に入り最も多かったということです。
にぎわいを取り戻しつつある一方、感染の第2波への懸念から、迎える側の人たちの思いは複雑です。
店の人は「やっぱりまだ怖い部分もありますね。また増えて、いちからになってしまったら、それもどうかなと思います」「きっちりうつさないように、うつらないように心がけて毎日がんばります」と話していました。
一時は不要不急を除いてほとんどの外出が制限された生活から元の日常へ。
「観光県・奈良」の回復に向けた歩みが始まっています。