5月に創建150年を迎えた伊勢山皇大神宮(横浜市西区)に「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」の神事で使用する「茅(ち)の輪」が設置され、20日に潜(くぐ)り初(ぞ)め式が行われた。神職に続いて初宮参りに訪れた人や神前結婚式を行う夫婦などが茅の輪をくぐり、無病息災や家内安全を祈った。
直径2メートルほどの茅の輪は神主ら6人がカヤを編み作成した。輪の中を8の字を描くように3度くぐると、半年間のけがれが清められるとされ、毎年6月30日には神事も行われる。
今年は新型コロナウイルス感染症を考慮し、密になることを避けるため、神事は神職のみで執り行う。例年だと神事の翌日に撤去している茅の輪は、7月5日まで設置期間を延長する。
権禰宜(ごんねぎ)の藤野唯史さん(44)は「疫病の沈静を祈念した御神札も無料配布している。皆さまの不安を拭うことができれば」と話していた。