ヤンキースとメッツがキャンプを本拠地球場で開催へ

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は日本時間6月21日、ヤンキースとメッツの両球団がそれぞれの本拠地であるヤンキー・スタジアムとシティ・フィールドでスプリング・トレーニングを行う予定であることを明らかにした。ヤンキースとメッツはそれぞれ公式声明を発表し、選手やスタッフ、従業員、彼らの家族の健康と安全に最大限配慮したうえで、クオモ知事の発言通り、本拠地球場でスプリング・トレーニングを行う予定であることを明言している。

ヤンキースは1996年からフロリダ州タンパ、メッツは1988年からフロリダ州セントルーシーでスプリング・トレーニングを行ってきたが、フロリダ州で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、今回の決断に至った。フィリーズやブルージェイズなど複数の球団から感染者が出ており、メジャーリーグ機構はフロリダ州とアリゾナ州にある全球団のトレーニング施設を一時的に閉鎖することを決定している。

また、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、フロリダ州に本拠地を置くマーリンズとレイズのほかに、5球団がフロリダ州の球団施設でスプリング・トレーニングを行う予定だったという。これらの球団はヤンキースやメッツと同様、予定を変更することになりそうだ。アリゾナ州に本拠地を置くダイヤモンドバックス以外に、アリゾナ州でのスプリング・トレーニング開催を予定していた球団はないと見られる。

ナイチンゲールはさらに、カナダの渡航制限により、トロントに本拠地を置くブルージェイズは本拠地でのスプリング・トレーニング開催が難しいとの見通しを示している。シーズン開幕後も本拠地のロジャース・センターでプレーできない可能性があるという。ナイチンゲールは、トロピカーナ・フィールドをレイズとシェアする可能性について言及しているが、フロリダ州にある自軍のトレーニング施設のほか、AAA級のマイナー球団が本拠地とするニューヨーク州バッファローでの公式戦開催が検討される可能性もありそうだ。

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