21日(日)部分日食は日本海側ほど観測の期待大 関東も雲の切れ間に期待

22日(月)正午までの時系列天気予報

 21日(日)夕方、全国で部分日食が起こるが、日本海側ほど広く晴れて、観測できる所が多くなる見込み。関東では雲が多く、観測には難しくなりそうだが、雲の切れ間からみられるチャンスもありそうだ。

部分日食、関東は微妙

日本国内のおもな地点における日食の予報(出典=出典=国立天文台ホームページ)

 21日夕方には、太陽の一部が欠けたように見える「部分日食」が全国で観測できる。時間帯は、各地で多少前後するが、午後4時頃に欠けはじめ、午後6時半頃までに終わる。
 日本では、南で観測するほど太陽が欠ける割合が大きくなり、最も欠ける午後5時ごろには那覇市で79%、東京都で約35%、札幌市で約17%が欠ける見込み。

21日(日)夕方の天気分布

 問題の天気は、梅雨前線から離れている日本海側の地域ほど晴れて、観測できる所が多くなりそうだ。太平洋側でも東海などでは晴れ間が広がり、観測のチャンスはある見込み。ただ、湿った空気の入る九州南部や関東では雲が多く、一部で雨の降る可能性もあり、雲の切れ間から見られるかどうかというあいにくの天気となりそうだ。
 一方、梅雨前線に近い奄美では雷を伴って雨脚が強まるおそれもあり、注意が必要となる。

熱中症に注意を

21日(日)全国の予想最高気温

 21日は、夏至でもあり、強い日ざしによって晴れる地域では気温がぐんぐん上がりそうだ。最高気温は、東海から西で30℃近くまであがり、大阪、名古屋などでは7月並みの暑さとなる見込み。万全な熱中症対策とともに紫外線対策もするよう心掛けたい。

(気象予報士・佐々木聡美)

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