進学校の3年生、切り替え受験勉強へ 部活動生引退・激励会

ユニホーム姿で仲間や後輩に思いを伝えるサッカー部の3年生=青雲高グラウンド

 青雲高は19日、西彼時津町の同校で「高3部活動生引退・激励会」を開いた。コロナ禍で部活動に取り組めない日々が続いた3年生たちは「今までありがとう」「一緒にできて楽しかった」などと胸の内を語り、気持ちを切り替えて受験勉強モードに入った。
 県内一の進学校である同校は例年、県高総体を最後に3年生が部活動を引退して「8時間授業」が始まる。今年はコロナ禍の影響で19日まで約3カ月半、部活動がストップ。県外出身の寮生が多く、他校に比べて中止期間が長引いたため、各種代替イベントも出場を辞退してきた。
 この状況を受けて、学校側が「きちんと区切りの場を用意して、次のステージへ進んでもらいたい」と企画。陸上、バレーボール、サッカーなど計17部・同好会が、それぞれの引退・激励会に臨んだ。練習不足によるけがなどのリスクを避けるため、試合はできなかったが、各部の練習場や教室などで、3年生が恩師や同級生、後輩たちに感謝の思いを伝えた。
 サッカー部の3年生19人はユニホーム姿で参加。中学から5年以上も一緒にボールを追ってきた仲間たちもいた。外野涼太主将は「県高総体がなくなるなんて思っていなかったから後悔も残っている。後輩に普段の練習から後悔しないようにと伝えられて良かった。これからはサッカー部の仲間と受験に向けて頑張りたい」と決意を新たにしていた。

 


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