巨人パーラはチーム3冠、阪神ボーアは12打数無安打… 助っ人の開幕を診断【セ編】

巨人のヘラルド・パーラ(左)と阪神のジャスティン・ボーア【写真:荒川祐史】

巨人のパーラは開幕3試合で打率.556、2本塁打6打点と大活躍

新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期となったプロ野球は6月19日に開幕した。無観客でスタートした今シーズンの開幕カード3試合は全試合を消化した。

まだ3試合。だが、12球団の浮沈の鍵を握るのは助っ人選手たち。開幕カードでどのような成績を残したのか。前評判通りの活躍をした選手もいれば、チームの勝敗に直結する不振に陥った選手も……この3試合の成績を見ていこう。まずはセ・リーグ。

【巨人】
ヘラルド・パーラ
3試合 9打数5安打2本塁打6打点 打率.556 OPS1.889

パーラは阪神との開幕戦で「7番・右翼」でスタメン出場すると8回の第4打席で遊撃内野安打を放ち初ヒットをマーク。さらに第2戦には来日1号を含むマルチ、続く第3戦は2戦連発となる2号2ランを放つなど3試合連続安打と絶好調。打率、本塁打、打点と“チーム3冠”と下位打線ながら存在感を示した。

【DeNA】
ホセ・ロペス
3試合 13打数2安打1本塁打1打点 打率.154 OPS.538

ネフタリ・ソト
3試合 11打数3安打1本塁打3打点 打率.273 OPS.930

タイラー・オースティン
2試合 2打数無安打 打率.000

ロペスは広島との開幕戦の第1打席で左翼席へ1号ソロを放ち最高のスタートを切った。第2戦は5打数無安打、第3戦も第3打席まで無安打だったが9回の第4打席では右前打を放ちサヨナラにつなげる一打を放った。2年連続本塁打王のソトは開幕戦こそ無安打に終わったが、第2戦には今季1号を含む2安打3打点と活躍。第3戦も1点を追う9回の第4打席で右前打を放ちサヨナラ勝ちを演出した。オープン戦、練習試合で本塁打を量産したオースティンだが、右肘上部の張りのため3試合連続でスタメンを外れることに。開幕戦、第2戦は代打で登場したが快音は聞かれず。

【阪神】
ジェフリー・マルテ
3試合 9打数3安打0本塁打0打点 打率.333 OPS.833

ジャスティン・ボーア
3試合 12打数無安打 打率.000

来日2年目のマルテは開幕戦で「3番・三塁」で出場すると4打数3安打の大当たり。20日は第1打席で左飛に倒れたがその後は3連続四球。21日は「4番・三塁」と打順を上げたが4打数無安打とブレーキ。バースの再来と期待された新助っ人ボーアは大ブレーキ。開幕、2戦目は「4番・一塁」で起用されたが第3戦では早くも「6番・一塁」に降格。3試合で快音を聞かれず、開幕前の練習試合を通しても21打席無安打と苦しい状況が続いている。

広島のピレラは1番で起用され打率.357、1本塁打2打点と活躍

【広島】
ホセ・ピレラ
3試合 14打数5安打1本塁打2打点 打率.357 OPS1.000

アレハンドロ・メヒア
3試合 10打数2安打0本塁打0打点 打率.200 OPS.533

新助っ人のピレラは開幕戦で「1番・左翼」で出場すると来日1号を含む3安打1打点と圧巻のデビュー戦。その後も1番として起用され3戦連続安打と好調。昨季は2軍で本塁打王と打点王のタイトルを獲得したメヒアは「5番・三塁」で開幕スタメンに名を連ね、第1打席で遊撃内野安打を放った。ここまで自慢の長打はまだ放っていないが、4番・鈴木誠が好調なだけに後ろに座るメヒアの存在は重要になってくる。

【中日】
ダヤン・ビシエド
3試合 13打数3安打1本塁打2打点 打率.231 OPS.747

ソイロ・アルモンテ
3試合 10打数4安打0本塁打0打点 打率.400 OPS.800

ビシエドは開幕戦で「4番・一塁」で出場すると初回の第1打席で12球団最速となる1号2ランを放つなど3安打2打点と大爆発。幸先のいいスタートを切ったかと思ったが、その後は2試合連続無安打に終わった。アルモンテは開幕戦で「3番・左翼」で出場し3安打を放ちチャンスメーク。続く第2戦も4打数1安打と2戦連続安打を放ったが21日の第3戦は福田が「3番・左翼」で出場。8回に代打で登場したが三ゴロ併殺に倒れた。

【ヤクルト】
アルシデス・エスコバー
3試合 10打数3安打0本塁打2打点 打率.300 OPS.764

ロイヤルズ時代の15年にゴールドグラブ賞を獲得した名手は開幕戦で「7番・遊撃」で出場し5打数2安打をマーク。第2戦では8回の第3打席で試合を決定付ける2点タイムリー二塁打を放つなど打撃でも貢献。第3戦はスタメン出場も8回に代打を送られベンチに下がっている。(Full-Count編集部)

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