「フォトシティさがみはら」、節目に「江成常夫賞」を創設

2019年のアマチュアの部で最優秀の金賞となった作品「なかよしフレンド」

 写真文化を広く発信しようと、2001年に始まった相模原市の総合写真祭「フォトシティさがみはら」が今秋で20回目を迎える。節目を記念し、事業の創案者で市内在住の写真家江成常夫さんの名を冠した「江成常夫賞」を創設する。

 フォトシティさがみはらは、日本を含むアジア地域で作家活動をしているプロ写真家と全国のアマチュア写真家による写真展を開催。シンポジウム、親子写真教室など、さまざまな参加型のイベントが市内各所で開かれてきた。

 こうした活動が写真文化の振興に寄与したとして、06年には「日本写真協会賞・文化振興賞」を受賞、11年には「日本写真家協会賞」を受賞している。

 新たに創設される江成常夫賞は今年を含めた20年間で、プロの部で受賞した80人から最も優秀な写真家に贈られる。その後は5年ごとに設けられ、5年間で最も優秀な写真家を選ぶ。

 また、相模原橋本ロータリークラブの協賛で、同市緑区を題材にした作品を対象とする「みどり賞」をアマチュア部門に創設。10月には入賞作品の表彰式や作品展、江成さんによる講演会、受賞者が作品を解説するギャラリートークなどが行われる。

 作品募集はアマチュア写真家が対象で、応募点数やテーマは自由。組み写真の場合は3枚1組で、サイズはモノクロ、カラー写真ともに六つ切り~四つ切り(ワイド可)、またはA4判のプリントとしている。高校生以下は2L判も可。26日締め切り(必着)。

 応募・問い合わせは、実行委員会事務局(市文化振興課内)電話042(769)8202。

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