移動自粛全面解除  マスク姿で伊勢を観光

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県境をまたぐ移動自粛が全面解除されて初の週末となった20日、三重県内有数の観光地である伊勢神宮内宮は、遠出を待ち望んだ人たちでにぎわいました。

内宮では、感染拡大防止のため参拝時間を短縮し、駐車場の一部を閉鎖していますが、天候に恵まれた20日は大勢の参拝客が訪れました。

また、土産物が並ぶおはらい町ではマスク姿の観光客が目立ち、密にならないように観光を楽しんでいました。

一方、多くの宿泊施設を有する志摩市でも、移動自粛解除を受けて観光客の回復に期待を寄せています。

志摩市によりますと、今年5月の宿泊客や日帰り客の数は1万7400人と前年同期比で96パーセント減少し、市内にある多くの宿泊施設が休業を余儀なくされました。

このうち、1日から営業を再開した旅館、賢島宝生苑でも移動自粛解除を受けて期待を寄せています。

館内では、正面玄関での検温やアルコール消毒のほか、レストランでも座席の間隔を空け、宿泊者の不安を取り除けるよう各所に工夫をしています。

賢島宝生苑の井爪晃之支配人は「感染対策を万全にしているので、安心して来てほしい」などと期待を込めて話していました。

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