鍋と言えば冬によく食べますが、実は夏でも食べたいと思っている人は多くいるそう。今回は夏に食べたい「冷やし1分鍋」のレシピをご紹介します。
野菜がたくさん摂れるのはもちろん、タンパク質もしっかり摂れるので、夏バテ対策にも◎。前日に作って冷蔵庫に保存しておけば、翌日の料理する時間が短縮されるので、おうちデートにもおすすめですよ!
夏こそ鍋を食べるべき理由って?
料理酒の売り上げ本数国内トップを誇る「日の出料理酒」を製造販売する、100年続く醸造メーカー「キング醸造株式会社」が行ったアンケートによると、なんと3人に1人が夏でも鍋料理を食べたいと思っている。
コメントは、「野菜を摂りたい時」が41.6%と最も多く、「次いで夏バテしたと感じた時」が37.3%でした。
管理栄養士・医学博士の本多京子先生は
暑さで食欲が落ちるとそうめんなどだけで終えてしまうこともあります。しかし、夏バテ予防のためにも、夏こそバランスの良い食事が大切です。
とお話しています。
確かに、暑い時期は料理も面倒ですし、夏バテの時は食欲がなくなり、毎食、手軽に食べやすいものや冷たい麺ばかりになってしまう時も…。
そこで本多先生がおすすめするのが、調理時間が短く、かつおいしく栄養バランスの良い「冷やし1分鍋」。なぜおすすめかと言うと、
夏バテ予防に意識して摂りたいのはタンパク質とビタミン、ミネラル。手軽にとれる肉類や魚介類に野菜を合わせれば効率よくとれます。夏に旬を迎えるトマトやカボチャ、オクラ、モロヘイヤなどは高ビタミンでミネラルも豊富。汗に失われる水溶性ビタミンやミネラルも補給できます。ゴマやカレー、味噌、豆板醤、レモンなどで香りや辛味をプラスすれば、アツアツでも冷え冷えでもおいしく食べられます。暑い季節は、調理も効率よく仕上げたいもの。一度の手間で二度おいしい『冷やし1分鍋』料理で夏を元気に乗り越えましょう。
だそう。
なるほど、夏にもってこいのメニューですね!
冷やし1分鍋を美味しく作るカギは「料理酒」
キング醸造株式会社マーケティング開発部の竹山さんは、1分鍋のおいしさのカギは料理酒と解説しています。
加塩タイプの日の出料理酒は、肉や魚の臭みを消し、食材を柔らかく仕上げる効果があるそう。さらに、料理酒は、うま味やコク、ほんのり塩味を付けて味を調えてくれます。料理酒というと、あってもなくてもどちらでも良いと思われがちですが、加塩タイプの料理酒は、料理をおいしく仕上げるために、むしろ使うべき調味料です。
私も加塩タイプの料理酒は常備しています。和洋中エスニックと、ジャンル問わずいろんな料理に活用できて、簡単にコクを出してくれるので、便利ですよ♪
魚など食材の臭みを消すときは清酒を使うこともできますが、実は、料理酒の方がアミノ酸などのうまみ成分が多く含まれるため、料理には料理酒の方が良いんです。
では、管理栄養士の本田先生に教えていただいた、夏の冷やし1分鍋レシピ&アレンジレシピをご紹介しましょう!
基本の「夏の冷やし1分鍋」の作り方
冷やし鍋の作り方はとっても簡単な2ステップ。
(1)鍋に水300ccと料理酒100ccと食材を入れて煮立ったら、1分程度食材に火が通るまで加熱。
(2)鍋が冷めたら、冷蔵庫に入れて保存。
翌日以降はメインの1品として冷製鍋にするほか、そうめんのつけ汁にしたり、ごはんにかけてひんやりメニューにアレンジができます。スープジャーにいれて、夏場のお弁当にしてもいいですね。
具材は好きなものなんでもOKですが、特におすすめのレシピを4つご紹介します。
夏の冷やし1分鍋レシピ:鶏からサラダ鍋
【材料】
[A]
水300cc
料理酒100cc
[B]
市販の鶏からあげ1パック
レタス適宜(適当な大きさにちぎる)
玉ネギ適宜(スライス)
プチトマト適宜
ゴマドレッシング大さじ1
マヨネーズ大さじ1
焼き肉のたれ小さじ1
【作り方】
Aを鍋に入れひと煮立ちさせ、Bを加えてさらに数分煮込んでできあがり
アレンジレシピ:鶏からサラダ鍋とひんやり中華麺
ゆでた中華麺(もしくは炒めたやきそば麺)に冷えた鶏カラサラダ鍋をかけたり、お好みで卵焼きをトッピングしても美味しいです。
夏の冷やし1分鍋レシピ:鯛しゃぶ鍋
【材料】
[A]
水200cc
料理酒200cc
[B]
刺身用の鯛の薄切り(サクまたは切り身1パック)
長ネギ適宜(斜め切り)
水菜適宜(3~4cmにカット)
【作り方】
(1)Aを鍋に入れひと煮立ちさせ、長ネギ水菜を入れて数分間煮込む。
(2)1に鯛の薄切りを入れて軽く火を通し、ポン酢などをお好みでかけて食べる。
アレンジレシピ:冷し鯛茶漬け弁当
【材料】
冷やした鯛しゃぶ鍋
ごはん
飾り用ミョウガ千切り適宜
【作り方】
(1)冷やした鯛しゃぶ鍋をしっかりと蓋が閉まるお弁当箱かスープジャーに入れる。
(2)お好みでごはんを別のお弁当箱に詰める。
(3)2に1をかけてミョウガをのせて食べる。
夏の冷やし1分鍋レシピ:とり鍋
【材料】
A水200cc 料理酒200cc
B鶏むね肉適宜(食べやすい大きさにカット)
もやし適宜
パクチー適宜(3~4cmにカット)
ナンプラー(お好みで小さじ1~大さじ1程度)
【作り方】
Aを鍋に入れひと煮立ちさせ、Bを入れて数分間煮込んでできあがり。
アレンジレシピ:ベトナム風そうめん
【材料】
冷やしたアジアン風とり鍋
そうめん
ライム1カット(なければレモンで代用)
【作り方】
(1)冷やしたアジアン風とり鍋をしっかりと蓋が閉まるお弁当箱かスープジャーに入れる。
(2)ゆでたそうめんを別のお弁当箱に詰める。
(3)2に1をかけてライムを絞る。
夏の冷やし1分鍋レシピ:海鮮トマト鍋
【材料】
[A]
水300cc
料理酒100cc
[B]
カットトマト缶1/2
シーフードミックス
玉ねぎ適宜(みじん切り)
ニンニク適宜(おろしにんにくチューブで代用可)
EXVオリーブオイル大さじ1
【作り方】
(1)EXVオリーブオイルを入れた鍋を火にかけ、玉ねぎとニンニクを入れて火を通す。
(2)1にシーフードミックスを入れ、火が通ったらAを入れてひと煮立ちさせ、カットトマトを入れてさらに煮込む
アレンジレシピ:冷製魚介パスタ
【材料】
・冷やした海鮮トマト鍋
・パスタ
・飾り用バジル適宜
【作り方】
(1)冷やした海鮮トマト鍋をしっかりと蓋が閉まるお弁当箱かスープジャーに入れる。
(2)ゆでたパスタを別のお弁当箱に詰める。
(3)2に1をかけてバジルを飾る。
この夏は冷やし1分鍋でしっかり栄養を摂って、バテずに毎日を過ごしましょう!
※日の出料理酒「夏の鍋に関する調査」より
■対象:全国の20~60代男女 500名
■方法:WEB調査
■実施日:2019年5月
この記事を書いた人:
クチン
80年代に憧れ、90年代を引きずっているライター。将来は可愛いおばあちゃんになりたい! 「クチン」はインドネシア・マレー語で「猫」という意味です。