西武スパン打率.071&8三振、鷹バレ、オリAJは片鱗… 助っ人の開幕を診断【パ編】

西武のコーリー・スパンジェンバーグ、オリックスのアダム・ジョーンズ、ソフトバンクのウラディミール・バレンティン(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都】

西武のスパンジェンバーグは1番に抜擢も3試合で14打数1安打、打率.071

新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期となったプロ野球は6月19日に開幕した。無観客でスタートした今シーズンの開幕カード3試合は全試合を消化した。

まだ3試合。だが、12球団の浮沈の鍵を握るのは助っ人選手たち。開幕カードでどのような成績を残したのか。前評判通りの活躍をした選手もいれば、チームの勝敗に直結する不振に陥った選手も……この3試合の成績を見ていこう。今回はパ・リーグ。

【西武】
コーリー・スパンジェンバーグ
3試合 14打数1安打0本塁打0打点 打率.071 OPS.143

練習試合中盤から調子を挙げレッズに移籍した秋山の後釜として期待され開幕戦は「1番・左翼」に抜擢。4回の第2打席で来日初安打となる中前打を放ったが、その後の2試合は無安打。まだまだ始まったばかりだが、打数の半分以上となる8三振を喫しているのが気がかりだ。

【ソフトバンク】
ウラディミール・バレンティン
3試合 12打数3安打0本塁打0打点 打率.250 OPS.558

実績十分の“最強助っ人”がヤクルトから移籍。開幕戦こそ3三振を喫し無安打に終わったが、第2戦では2安打、第3戦でも1安打とまずまずのスタートを切った。期待されるのはNPB通算288本塁打を誇る長打。来日1号が飛び出せば一気に調子を上げてくる可能性も。

【楽天】
ジャバリ・ブラッシュ
3試合 9打数2安打0本塁打0打点 打率.222 OPS.750

ステフェン・ロメロ
3試合 10打数3安打0本塁打0打点 打率.300 OPS.917

昨季球団最多の33本塁打を放ったブラッシュは開幕戦で「3番・DH」で出場。2戦目では2番で起用されると4回の第2打席で左翼線二塁打、3戦目は3番に戻り1安打と上位での起用が続く。オリックスから移籍したロメロは3戦とも「6番・右翼」で出場し古巣との開幕戦では2安打を放つなど自慢の打撃で結果を残した。

ロッテのレアードは20年パ・リーグ1号、オリックスのジョーンズは開幕カード3安打

【ロッテ】
ブランドン・レアード
3試合 9打数3安打1本塁打2打点 打率.333 OPD1.205

レオネス・マーティン
3試合 10打数3安打0本塁打0打点 打率.300 OPS.717

“幕張寿司”は今年も健在。開幕から4番に座ったレアードは2戦目の第1打席で2020年パ・リーグ1号となるソロを放つと8回の第3打席で中前タイムリーとチームの勝利に貢献。3戦目も第1打席で左前打、2四球と存在感を見せた。マーティンはレアードの後の「5番」として3試合連続安打、打点こそないがまずまずのスタートを切った。

【日本ハム】
王柏融
3試合 9打数1安打0本塁打0打点 打率.111 OPS.384

2年目のシーズンを迎えた“台湾の大王”。開幕戦から主砲・中田の後に座る「5番・DH」として出場したが2試合連続無安打。それでも3戦目は4回の第2打席で右前打を放ち今季初安打をマーク。昨季は怪我もあり88試合の出場で打率.255、3本塁打に終わった。今季が勝負の1年になる。

【オリックス】
アダム・ジョーンズ
3試合 10打数3安打0本塁打2打点 打率.300 OPS.764

アデルリン・ロドリゲス
3試合 13打数3安打0本塁打1打点 打率.231 OPS.670

MLB通算282発の超大物ジョーンズはオープン戦、練習試合では本調子でなかったが、開幕から「4番・右翼」で出場。開幕戦こそ無安打、拙守もあったが第2戦では2安打、第3戦でも1安打とメジャー強打者の片鱗を見せた。オリの“Aロッド”は「2番・DH」で出場。第2戦目で来日初安打、第3戦目では2回に左翼へタイムリー二塁打を放つなど2安打と徐々に調子を上げてきている。(Full-Count編集部)

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