太陽と月が重なり、太陽の一部が欠けて見える「部分日食」が国内で観測された21日、小田原市内ではアマチュア写真家らが雲の切れ間などを狙い、壮大な天体ショーを切り取った。
県内の多くの地域は雲に覆われたが、同市内で写真教室を主宰する渋谷義一さん(67)=秦野市=は教室の生徒ら4人と小田原市中里で撮影会を開き、晴れ間を待った。食の最大(午後5時10分ごろ)を迎える前、雲が薄くなった午後4時50分すぎに撮影に成功した。渋谷さんは「日食は技術だけでなく、天候に恵まれないと撮影できない。参加者全員が撮影できてよかった」とほっとした様子だった。
次回、県内で日食(部分日食)が見られるのは2030年6月1日という。