【IR考】誘致推進費4億円、予算減額「考えていない」 横浜市長

林文子市長

 横浜市が2020年度一般会計当初予算に計上したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致推進費4億円について、林文子市長は23日、「現在のところ、予算の減額は考えていない」と述べた。

 同日開会した市会第2回定例会の本会議で、「立憲・国民フォーラム」の大山正治氏が「(誘致推進事業は)厳しいコロナ禍で優先順位の低い不要不急の事業だ。なぜ(4億円の)全部、または一部でさえもコロナ対策に回さなかったのか。検討もされなかったのか」と質問。

 これに対し、市長は「IRは国家的なプロジェクト。取り組みの推進については議会の議決も頂戴した」と説明。政府が誘致に向けたスケジュールを現時点で変更していないことを理由に、「(市として)取り組みを進める必要がある。市民への広報の取り組みも行っている」とし、理解を求めた。

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