【IR考】横浜新市庁舎挟み「カジノよりコロナ対策!」 誘致反対市民150人が抗議集会

横浜市の新市庁舎を挟むように並び、「カジノはいらない」と訴える参加者=横浜市中区

 横浜市が進める、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致に反対する市民らが23日、新市庁舎(同市中区)前で抗議集会を開いた。二つの団体から参加した計150人(主催者発表)が「カジノよりコロナ対策!」と大書したプラカードなどを掲げながら、新市庁舎を挟むように並び、林文子市長に抗議の意志を示した。

 集会は「カジノ誘致反対横浜連絡会」と「18行政区カジノ反対有志の会」が市会第2回定例会の初日に合わせ、それぞれ企画した。

 初めて参加したという飯島ちひろさん(38)=同市旭区=は「カジノで地域を活性化しようとか、市の税収をカジノに頼ろうとは思わない」と説明。「市民はもっと横浜に愛着を持ってほしい」と訴えた。

 呼び掛け人の一人、佐藤茂伸さん(69)は、神奈川新聞社が23日付で「市民の66%が誘致に反対」と報じた市民意向調査の結果について「市民の怒りの大きさを実感した」とし、「市はカジノ誘致事業を即刻停止すべきだ」と力を込めた。

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