アルファタウリF1代表「中団トップはレーシングポイントだがその後ろは接戦」と予想。2戦目のアップデートに期待

 2020年最初のF1グランプリを前に、アルファタウリF1チーム代表のフランツ・トストは、現時点でメルセデスが最強で、その後にレッドブルとフェラーリが並ぶという序列であると予想している。一方で、アルファタウリ・ホンダは中団でライバルたちとの熾烈な戦いに直面することになると考えているという。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で前半10戦が中止あるいは延期されたが、7月5日のオーストリアGPでF1が開幕することが決定した。

「我々は中断したところ、つまりバルセロナでの冬季テストから再びスタートするわけだ」とトストは『Sky TV』に語った。
「そこ(テスト)で目にした状況を、オーストリアで見ることができるだろう。あそこでの状況は非常に明確だった。メルセデスが抜きん出ており、レッドブル・レーシングがそれに続き、フェラーリが3位だ」

「チームは、マシン開発ができない時期を過ごし、コースに出ることができなかった」とトストは付け加えた。「つまりバルセロナで目にしたバランスが、オーストリアに到着した時に再びみられるものと予想される」

 中団グループの序列を予想することはより一層難しい。しかしながら、レーシングポイントの2020年型マシンは、2019年の選手権を制したメルセデスのマシンと類似していることで「ピンク・メルセデス」と呼ばれ、プレシーズンテストでは高い競争力を発揮していた。

2020年第1回F1プレシーズンテスト1日目:セルジオ・ペレス(レーシングポイントRP20)

「レーシングポイントが(中団の)先頭になると思われる」とトストは認めた。
「だがその後ろはマクラーレン、ルノー、アルファロメオ、ハースがひしめき、我々もその戦いの中にいるものと期待している。他のすべてのチームと同様に、2戦目に我々はアップデートを用意している。新たなバランスがどのようになるかを改めて見てみたい」

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