ナ・リーグの指名打者制導入で得をするチームは?

日本時間6月24日、メジャーリーグの2020年シーズンの開催が正式に決定し、ひとまず今年限定でナショナル・リーグにも指名打者制が導入されることになった。メジャーリーグ公式サイトでは、5人のライター(デービッド・アドラー、トーマス・ハリガン、マット・ケリー、サラ・ラングス、アンドリュー・サイモン)がナ・リーグ15球団の指名打者事情を分析。指名打者制の導入により恩恵を受けそうなチームを1位から15位までランキング形式で紹介している。

1位に選ばれたのはドジャース。選手層が非常に厚く、メインの指名打者候補にはエンリケ・ヘルナンデスの名前が挙げられているものの、レギュラー級の実力を持つ控え選手に出場機会を与えたり、主力選手に休養を与えたりと、指名打者の1枠をフルに活用できるはずだ。

2位は内野手の層が厚いナショナルズ。昨年のポストシーズンで勝負強さを発揮したハウィー・ケンドリックは、まもなく37歳という年齢もあってフルシーズン守備に就くのは難しい状況だったが、指名打者であれば1年を通してスタメンに名を連ねることができるだろう。

3位は外野手がダブついているレッズ。守備に難を抱えるジェシー・ウィンカーを指名打者に置くことにより、新加入の秋山翔吾や若手有望株のニック・センゼルの出場機会を十分に確保することができる。

4位はピート・アロンゾの台頭によりポジションがないドミニク・スミスを指名打者として起用できるメッツ。昨年全休のヨエニス・セスペデスの体調が万全であれば、こちらも指名打者の有力候補となる。

5位にはカージナルスがランクイン。ベテランのマット・カーペンターを指名打者に置くことにより、トミー・エドマンを三塁、タイラー・オニールを左翼に固定できるというメリットがある。トップ・プロスペクトのディラン・カールソンが昇格すれば、野手の層は厚みが増し、指名打者の活用方法はさらに幅が広がりそうだ。

なお、6位以下は以下のようになっている(カッコ内はメインの指名打者候補選手)。

6位 ブリュワーズ(ライアン・ブラウン)
7位 カブス(カイル・シュワーバー)
8位 ブレーブス(マーセル・オズーナ)
9位 ロッキーズ(ダニエル・マーフィー)
10位 フィリーズ(ジェイ・ブルース)
11位 ダイヤモンドバックス(ジェイク・ラム)
12位 パドレス(ウィル・マイヤーズ)
13位 マーリンズ(ギャレット・クーパー)
14位 ジャイアンツ(ハンター・ペンス)
15位 パイレーツ(ジョシュ・ベル)

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