外野手人員過多のレッズ 指名打者制の導入を歓迎

秋山翔吾やニック・カステヤーノスの加入によって外野手が人員過多の状況となっているレッズだが、ナ・リーグでの指名打者制が導入されることにより、その悩みは多少解消しそうだ。ディック・ウィリアムス野球部門社長は「我々は指名打者制のためにこのチームを作ってきた」と指名打者制の導入を歓迎。レッズは指名打者制導入のメリットを最大限に享受しそうなチームの1つとなっている。

外野のレギュラーポジションは3つ。今年のレッズは、その3つのポジションを秋山、カステヤーノス、ジェシー・ウィンカー、アリスティデス・アキーノ、ニック・センゼル、フィリップ・アービンなど10人の外野手が争う状況になっていた。

指名打者制の導入により、守備に不安を抱えるカステヤーノスまたはウィンカーを指名打者に据え、外野のポジションを1つ空けることができる。秋山にとっては不動のレギュラーとして起用される可能性が高まることを意味し、若手のセンゼルやアキーノは出場機会の増加を期待できる。

誰をメインの指名打者に据えるかは、4年6400万ドルで加入したカステヤーノス次第と言える。彼が守備に就くことを好むのであれば、外野は左からセンゼル、秋山、カステヤーノスの3人がレギュラーとなり、指名打者で左打者のウィンカーと右打者のアキーノを併用する形が有力。カステヤーノスが指名打者起用を受け入れるのであれば、両翼をウィンカー、アキーノ、センゼルの3人がシェアすることになるだろう。

いずれにしても、指名打者制の導入によって外野手の人員過多が少なからず解消され、秋山が不動のレギュラーとして起用される可能性が高まったと言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.