国内10年ぶりの新型車! 日産が「キックス e-POWER」を3拠点中継でオンライン発表

日産 新型車「キックス e-POWER」オンライン発表会[2020年6月24日]の模様

4カ年計画「NISSAN NEXT」第一弾をアピール

日産は新型キックスの発表にあたり、オンラインでの発表イベントを実施した。発表会では神奈川県横浜市の日産自動車グローバル本社と、神奈川県厚木市にある日産テクニカルセンター内のグローバルデザインセンター、そして同じく厚木市の先進技術開発センターを3元中継で結び、新型キックスの特徴を紹介した。

日産では5月末に4カ年計画「NISSAN NEXT」を発表したが、その際に日産のコアマーケット(主要市場)を中国、北米、そして日本と再定義。特に日本では電動化と自動運転技術を訴求する。日産では今後2023年までに、新たな電気自動車を2車種、e-POWER搭載車を4車種投入するが、新型キックスは新生日産が発表するニューモデルの第一弾となる。

星野 朝子 副社長

本社では日産自動車の星野 朝子 副社長が登壇。キックスが日本市場では10年ぶりとなるブランニューモデルであることを紹介した。

e-POWERについて「ついに人気のコンパクトSUVも電気で走る時代になった」とアピールするとともに、将来の自動運転技術につながるプロパイロットの標準装備化についても言及した。

クラスを超えたプレミアム性をアピール

日産のデザイン評価で用いるという巨大過ぎるスクリーン!
デザイン責任者の入江氏

つづいて日産のグローバルデザインセンターに中継が繋がり、新型キックスのデザイン責任者、入江氏が登壇した。

新型キックスを「小型ながらプレミアム感のあるハンサムなデザイン」だと説明する入江氏によると、キックスは多くのデジタルツールを活用しデザインしたモデルだという。中継では、普段あまり紹介されることのない、日産のデザイン評価で用いる巨大なスクリーンを見せて、そこに精巧なCGで実車そのままの様子でリアルに走り回るキックス4台の様子を紹介した。

キックスのカラーバリエーションは単色9色、ツートーン4色の全13色を用意。スクリーンでは特にオススメの4つのカラーを表示させていた。

ツートーンインテリアエディションの室内

またVR映像でキックスのインテリアをライブ共有。

タンカラーと黒のプレミアムなツートーンインテリアエディションと、黒の標準内装を一瞬で切り替えてみせるVRならではの演出も観られた。

なお入江氏はことあるごとにキックスの「プレミアム性」を強調。キックスがコンパクトSUVクラスを超える質感の内外装であることをアピールしていたのが印象的であった。

ミハエル・クルム氏がキックスe-POWERに速攻試乗した!

星野副社長もキックスe-POWERに試乗
山本 陽一CVE

最後に新型キックス e-POWERの車両開発主幹、山本 陽一 チーフ ビークル エンジニア(CVE)が、先進技術開発センターから登場した。

山本氏はキックスの主なアピールポイントとして、進化した力強い加速、高い静粛性、快適な質内空間とラゲッジスペースの3つを挙げた。

併せて動画では、レーシングドライバーでNISMOアンバサダーのミハエル・クルム氏がテストコース上でキックス e-POWERに試乗。スムーズでパワフルな加速や、e-POWERのSモード(スマートモード)のワンペダルドライブの魅力を紹介した。

また身長が183cmを超えるクルム氏が後席に乗ってみても、頭上や足元空間に余裕がある様子も見てとれた。

最後に星野副社長がキックスe-POWERへ実際に乗り込み、日産グローバル本社のエントランス内をひと回り。

「凄くスムーズで快適」と笑顔で語っていた。

[筆者:MOTA編集部]

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