“ポスト・クラシカルのカリスマ”マックス・リヒター、「世界人権宣言」からインスピレーションを得て作ったAL発売決定

Photo Credit Mike Terry

ポスト・クラシカルのジャンルの代表的な作曲家のひとり、マックス・リヒターが、9作目となるスタジオ・アルバム『VOICES』が7月31日に発売されることが決定した。あわせて、先行シングル「All Human Beings」が本日6月25日より配信リリースされ、ミュージックビデオも公開された。

同アルバムは、「世界人権宣言」からインスピレーションを受けて、構想10年以上をかけた作品となる。

リヒターは今作について、「考える場としての音楽、というアイディアに惹かれたんだ。今、僕ら人間に考えねばならないことがあるのは、あまりにもあきらかだからね。僕らが生きているのは非常に困難な時代だ。自分たちが作った世界を見回し、絶望と怒りを覚えるのは容易なことだ。でも、問題を作ったのが僕たち自身であるのなら、解決策もまた手の届く範囲にあるはずだ。『世界人権宣言』は人間が前に進むための道を示してくれている。欠点がないわけではないが、より良い、思いやりのある世界は実現可能だという、力づけられるヴィジョンを謳っているんだ」と話す。

また、彼の代表作の1つである2015年に発表したアルバム『スリープ』がアプリとなって登場。ユーザー各自が目的を選び、時間を設定して、音楽セッションを楽しむことができ、壁紙には「スリープ」の音楽テーマに沿ってプログラムされた“惑星のアニメーション” が映し出される。セッションは “睡眠”、“瞑想”、“集中”の3種類。セッションごとの音楽シーケンスはリヒターと共同で開発された。アプリのためにリヒターは”目覚まし用のサウンド”も 新たに作曲している。

アプリについて、リヒターは「アプリ〈スリープ〉がついに完成したことを嬉しく思う。関わった者全員にとってはまさに愛の労作だったが、とても素晴らしいものが出来上がった。このアプリを用いることで、リスナーは各自が〈スリープ〉の景色の中を、ユニークかつパーソナルな旅に誘われる。これは音楽の精神を従来とはまったく違う形で届ける、実に画期的な試みだ」とコメントしている。

■商品情報

アルバム『VOICES』

7月31日発売

先行シングル「All Human Beings」デジタル配信中

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