コンパクトなベイトロッドで世界のモンスターに挑む! 南米釣行Part.2【WORLD EXPEDITION FISHING!!】@Fishman KEN

ベイトキャスティング専門メーカーとして、アングラーに注目されるFishman(フィッシュマン)。そのフィッシュマンの代表である赤塚ケンイチ氏の肝いりの4ピースベイトロッド、ブリストコンパクトBC4 8.3XXXH(Fishman)をメインに使った南米へのテスト釣行の様子をお届けする第二弾。さぁ、南米の猛者たちと、どう相対したか! KENさんよろしくおねがいします!(文:赤塚ケンイチ)

Profile

赤塚ケンイチ(あかつかけんいち)

ベイトキャスティングロッドメーカー「Fishman」代表。本流や渓流のトラウトから、海外遠征におけるオフショアフィッシングまで、ベイトタックルで挑戦し続ける世界を旅するアングラー。

好ファイター、「スヌーク」を攻略する

コンパクトになる4ピースベイトロッド・ブリストコンパクトBC4 8.3XXXH(Fishman)でオフショアのモンスターに挑む今回の釣旅。海岸線は濁りのきつい河口、長いサーフ、クリアな磯が隣接していて、それぞれの水の色を好む魚が居る。濁りが効いたポイントではスヌークやターポン、クリアなポイントにはシイラやルースターフィッシュなどが回遊している。

今回は190mmのウッドポッパーメインで、どれだけの魚種が釣れるのかという楽しみもあった。前編ではキハダマグロやカンパチ、アンバージャックが現れ、しかもその魚影の濃さは異常と思えるほどだった。

朝はビーチから小舟に乗り沖に停泊してあるボートに乗り換えて、スヌークポイントへ向かった。スヌークはご存じの方も多いとは思うが、スズキに似たホソアカメ科の魚。ちなみに世界では12種類ほど居るようで、今回の海域にいるのはどうもブラック・スヌークっぽい。そして最大は150cm30kgに成長するというから驚きだ。

ポイントはサーフの1枚目までの間にいることが多い。沖から波打ち際にキャストするという変な釣り。いったんポッパーは休憩し、ミノーやスイムベイトでチェック。濁りがキツイのでゆっくりリトリーブしていると明確なバイトからの強烈なダッシュ。結構大きそうだからメータークラスのターポンかな?と思ったら派手なジャンプを見せてくれた魚はなんとスヌークだったである。以前フロリダキーズで釣ったスヌークとはまったく違う次元の引きだ。

太平洋、大西洋合わせて12種類ほどのスヌークが存在する。大きさは種類によって30~150cmになるスヌークもいるという。

河口域の魚影はもう半端じゃないほど居て、サーフを流しながらの釣りではぽつぽつ拾える感じ。ゆったりと流しながらロングキャストで波打ち際の白泡に打ち込んでいると、同行のコロンビア人がモンスターサイズをヒットさせている。この激しい曲がりは今度こそターポンでしょと思っていたらメーターのスヌークだったのだ。

日没は18:30くらい。ロッジに戻ったらシャワーを浴び、明日のシステムを組みなおしたり全員で今日撮った写真をエアドロップで交換したり。
その日釣れた魚を捌いてくれるスタッフが常駐していて、刺身やフライ、焼き物が毎日食べられる。
強靭なロッドだが、テイクバックからの押し出しでここまで曲がるので飛距離も稼げる。スピニングタックルの欧州人にも飛距離で投げ負けない。使用しているのはブリストコンパクトBC4 8.3XXXH(Fishman)

そして、本命のクラベスナッパー! レッドモンスターを仕留めろ!

それにしても本命のクベラスナッパーのバイトが無い。ポイントはサーフから目と鼻の先で、水深は15mほどで、根が点在しているところ。ちなみにクベラはフエダイ科の魚であるから強烈な引きは容易に想像できる。マングローブジャックやタマン、パプアンブラックバスなども同じ仲間。

そのクベラが15m浮上しポッパーに襲い掛かるのだからそりゃあ見てみたくなるってもの。しかしポッピングしてもジャッククレバルばかりで、ガイドも何故だか分からないと困惑顔。いつものようにパンプキン190mmを遠投しポッピングに精をだしていると、すぐにバイト。だがいつもの様子が違って下に突っ込むパワーが半端じゃない。

大型のクベラだったら15mのトップで食わしても根に入られて獲れない魚が多いというのだ。「これか!」と魚は見えてないがクベラと判断し、#3ピースを信じてがっちり負荷を掛け曲げまくる。一気にボトムへ向かおうとする魚を無理やり浮上させる攻防戦を数回繰り返し、ようやく観念してくれたようで水面近くに寄せて魚の色を確認。

「赤い!クベラだ!」

STX68の3/0をがっちり咥えて口も閉じていて絶対獲れると確信。

キャプテンがボガ入れしてくれようやくキャッチ。なかなか良いサイズとのことでここまで来た甲斐があるというもの。およそ20kg。両足の膝に乗せて重みを体全体で味わうことができた。感無量でもう帰ってもいいやなんて思いながら、その後のトレバリー釣りではフックを外してバイトシーンのみを録画するという体力を使わない釣りにチェンジ。さて、次回はどの国でなんの魚をターゲットにしようかな。

この魚も多い。アベレージは80cmくらいだが、たまに良いサイズも釣れる。

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