道の駅「足柄・金太郎のふるさと」26日開業 2カ月遅れ

採れたての地元農産物が並ぶ物販施設=南足柄市竹松

 神奈川県南足柄市竹松に市が整備していた道の駅「足柄・金太郎のふるさと」でオープン前日の25日、メディア向け内覧会が行われた。新型コロナウイルスの影響で当初予定より2カ月遅れの開業となったが、県西地域の特産品をそろえて誘客を図る。道の駅としては県内4カ所目。

 同施設は敷地面積5840平方メートル。飲食施設と物販施設、交流施設などの建築面積は計1168平方メートル。75台分の駐車場を備える。総事業費は約5億円。小田原漁港の「漁港の駅・TOTOCO小田原」を運営するTTC(静岡県熱海市)が管理運営し、年間24万人の来場を見込む。

 物販施設では地元生産者が持ち寄る新鮮な野菜、果物、総菜をはじめ、特産品の足柄牛や足柄茶を使ったオリジナル土産品を販売。飲食施設では足柄茶を使ったスイーツ、相州牛すじカレー、やまゆりポークの豚丼定食、かながわ鶏の親子丼定食といった創作グルメが楽しめる。この日午後からは地域住民対象にプレオープンし、安くて新鮮な農産物が人気を集めていた。

 南足柄市西部と箱根町を結び、箱根からの観光客誘致への期待が高い新県道「南箱道路」は昨年の台風の影響で開通が見通せない状態だが、南足柄市の加藤修平市長は新たな施設について「金太郎のように、大きく成長させていきたい」とあいさつした。

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