レンジャーズの開幕投手は昨年16勝の右腕・リンに決定

レンジャーズのクリス・ウッドワード監督は日本時間6月26日、記者会見のなかで2020年シーズンの開幕投手を昨年チーム最多の16勝を挙げたランス・リンに決めたことを発表した。ウッドワードによると、開幕投手を発表するつもりだった日の前日に新型コロナウイルスの影響によってスプリング・トレーニングが中断されてしまったため、このタイミングの発表になってしまったものの、中断前の時点でリンに任せることをすでに決めていたようだ。

今年のレンジャーズには、サイ・ヤング賞2度の実績を誇るコリー・クルーバーもトレードで加入しているが、ウッドワードは開幕投手の候補をリンとマイク・マイナー(昨年の開幕投手)の2人に絞っていた。ウッドワードは「両者とも開幕投手に相応しいと思う。昨年はマイクを指名したから、今年はランスに任せることにしたんだ」と開幕投手をリンに決めた理由を明らかにした。

今年のレンジャーズの先発ローテーションは、リン、マイナー、クルーバーの3人にカイル・ギブソンとジョーダン・ライルズを加えた5人で構成される見込み。ジョー・パランボ、コルビー・アラード、アリエル・フラードといった投手たちが6番手以降に控える形となる。キャンプ中の紅白戦や対外試合のなかで、先発投手は3度ずつ登板する予定。シーズン最初の登板では、球数は90球前後に制限される見通しだ。

シーズン序盤は先発投手に無理をさせない方針のため、通常よりも多くのリリーフ投手が必要となり、開幕時の30人ロースターのなかに8~12人のリリーフ投手が含まれる予定となっている。なお、日本プロ野球の中日ドラゴンズから加わったジョエリー・ロドリゲスは広背筋を痛めており、シーズン開幕には間に合わない見込みである。

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