国交相 コロナで打撃のクルーズ船事業「最優先の項目として取り組みたい」

国交相(右端)に感謝の言葉を述べる知事=県庁

 国際クルーズ船が寄港する長崎港松が枝ふ頭などを視察した赤羽一嘉国土交通相は25日、新型コロナウイルス感染症の影響で運航停止など打撃を受けているクルーズ船事業について「最優先の項目として取り組みたい」と述べた。
 長崎市内で観光関係者らとの意見交換後、報道陣の質問に答えた。
 松が枝ふ頭は、大型客船2隻が接岸できる2バース化事業を国交省が本年度から進めており、赤羽国交相は「予定通りしっかり造り上げる」と説明。三菱重工業が長崎港で進める客船修繕の拠点化構想も「長崎としっかり力を合わせて推進したい」と述べた。
 また新型コロナのクルーズ船事業への影響について「閉鎖空間に大勢の客を乗せて、高齢者や外国人も多く、安全対策上容易ではない」と指摘。その上で「長崎の皆さんのクルーズ船への強い思いや期待を聞いて、最優先の項目として取り組もうと決意した」と述べた。
 この日は中村法道知事らと面会。知事はクルーズ船コスタ・アトランチカの集団感染収束への支援、九州新幹線長崎ルートの未着工区間を巡る佐賀県との協議入りについて感謝の言葉を述べた。

© 株式会社長崎新聞社