パナ、新型コロナ対応で機械換気提案注力

パナソニック エコシステムズ(愛知県春日井市)は6月26日、新型コロナウイルス対策で注目される換気に関する記者説明会を開催した。換気設備で排気も給気も行う第1種換気について、住宅も非住宅も含めた建築全般での換気プラン作成支援などを紹介した。

同社のIAQ(室内空気質)ビジネスユニット 営業部 住宅開発営業課の林義秀氏は、1人の人間が1日18kgの空気を吸い、その90%が建物内であることを説明。第1種換気が効果的で、居室にきれいな空気が入り、台所やトイレ、浴室から排気する空気の流れを作ることが重要とした。また性能の良い住宅での全熱交換換気が省エネで大きな効果があることも説明した。

戦略企画本部 経営企画部の山田美波氏は、IAQの重要性を説明。「空室4要素」と呼ばれる温度・湿度・清浄度・気流と、「感性3要素」と呼ばれる香り・脱臭・除菌で構成され、住宅や各施設など場所やシーンに合わせた調節が最適空間を生むとした。

パナソニック エコシステムズでは「換気扇ター」と名付けた建築物換気プランの作成支援を行っている。換気計算書やプラン図などを作成。これまでは住宅が多かったが、近年は非住宅も増えているという。愛知県春日井市の「換気・環境ショウルーム」などIAQ体感施設や、「スマートウェルネス換気」と題しサイトも用意している。

住宅内における理想的な空気の流れ

© 株式会社新建新聞社