タイガース・カブレラ 2つの大台到達は来年に持ち越しか

21世紀唯一の三冠王(2012年)であるミゲル・カブレラ(タイガース)は、昨年終了時点で通算2815安打、477本塁打を記録。通算3000安打まであと185、通算500本塁打まであと23に迫っており、健康に162試合を過ごすことができれば、今年中に2つの大台に到達することも決して不可能ではなかった。しかし、新型コロナウイルスの影響により、2020年シーズンは60試合制で行われることが決定。殿堂入りの切符とも言える3000安打&500本塁打の達成は来年に持ち越されることになりそうだ。

2016年シーズン終了時点で、カブレラは2519安打&446本塁打を記録。ところが、その後の3年間は相次ぐ故障に悩まされ、わずか304試合にしか出場できず、296安打&31本塁打を積み上げるにとどまった。しかし、今年のオープン戦では29打数10安打(打率.345)、3本塁打と好調をアピール。完全復活を予感させていた。

カブレラは、オープン戦の好調の要因となっていたフィットネス・トレーニングを中断期間中も継続していたという。「自宅にジムがあるから、毎日トレーニングに取り組んでいるんだ。ほとんど毎日身体を動かしているよ」とカブレラ。身体の状態は良く、シーズン開幕後も春先の好調を維持することができるかもしれない。

タイガースとの8年2億4000万ドルという超大型契約は2023年まで残っており、カブレラは今年も含めて少なくともあと4年、タイガースの指名打者を務めることになる。故障による長期欠場がなければ、2021年シーズン中に3000安打&500本塁打を達成するのはほぼ確実だ。

3000安打&500本塁打の達成者は過去に6人(ハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、エディ・マレー、ラファエル・パルメイロ、アレックス・ロドリゲス、アルバート・プーホルス)だけ。この2つの大台をクリアすれば、引退から5年後にはアメリカ野球殿堂入りを果たすことになるだろう。

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