相撲の歴史感じて 寄贈コレクション展

 江戸時代から昭和のはじめごろまでの相撲にまつわる貴重なコレクションの展示が、葛城市相撲館けはや座で行われています。

 この展示は、堀誓一郎さんが個人的に収集した相撲にまつわるコレクションで、平成30年11月に葛城市へ寄贈された278点のうち93点が並びます。戦前の相撲界では、待遇の改善を求め力士たちが新たな団体を立ち上げました。その団体で使われた優勝盾です。この団体の活動はわずか1年余りであったため、大変貴重な品です。

 また、こちらの番付は、当時の関脇・天竜たちが大阪を拠点に設立した関西角力(すもう)協会のものです。5年で解散したため発行枚数が少なく、良い状態で現存しているのは大変珍しいということです。より良い相撲の興行をめぐり、対立と改革を重ねてきた様子がうかがえます。

 葛城市商工観光課の小池弘悌さんは「非常に珍しい資料がかなりありました。一般の方、また相撲が好きな方でも見ることのない資料がそろっているのでこれをきっかけに多くの人に見てもらいたいと思います」と話しました。

 ここでしか見ることができない相撲コレクションの展示は、来年3月31日まで行われます。

© 奈良テレビ放送株式会社