劇団EXILEの青柳翔が、こまつ座「人間合格」(7月6~23日、東京・紀伊國屋サザンシアター)に主演する。
一部スポーツ紙によると、同作は、作家・太宰治を描いた故・井上ひさしさんの評伝劇で、89年に初演。過去には風間杜夫、渡辺いっけいらが演じたという。
青柳は自身の太宰役については、「ちょっと難しくて、まだ模索中です。戯曲のテーマである『万人平等』『我が身大切』という、相反する思いを抱える姿は、今の時代に合っている気がします」とコメントしているという。
「近いところでは、昨年、小栗旬が主演映画で太宰を演じた。小栗の演じた太宰は妻がありながらほかの女性に溺れるイメージを前面に押し出していたが、今回の青柳が出演する舞台は太宰を含む3人の友情物語だというので、ほかの2人との関係性をどう表現するかがポイントになりそうだ」(演劇担当記者)
北海道出身の青柳は、小学3年から中学3年までサッカーをしておりポジションはGK。小中学生時代には札幌選抜にも選ばれるほどの運動神経の持ち主だった。
札幌の専門学校時代はバンドを結成しボーカルを担当。もともと歌手を目指しており、06年にEXILEの新ボーカルオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION」に参加するも2次審査で落選。
しかし、事務所から「芝居をやってみないか」と誘われEXPG札幌校で歌と演技のレッスンを続けるうちに演技に興味を持ち俳優の道を選んだ。
09年1月、舞台「あたっくNo.1」で俳優デビュー。同年8月、劇団EXILE華組のメンバーとなった。
その後、数々の映像作品に出演しているが、16年6月、アルバム「HiGH&LOW ORIGINAL BEST ALBUM」の収録曲「Maria」で歌手デビューを果たした。
今後、生歌を披露する機会があるかもしれない。
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