オンラインの活動模索 「大学コンソーシアム長崎」 学生たち コロナ禍、歓迎会開けず Zoomで茶話会など企画

ビデオ会議アプリ「Zoom」を使ったオンライン・カフェトークの画面

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大学がオンライン授業を取り入れ、課外活動も制限される中、長崎県内11の大学・短大・高専が連携する「大学コンソーシアム長崎」の学生たちが、オンラインを通じた活動を模索している。
 県内8大学、2短大、1高専でつくる同団体は、単位互換制度で各校が連携するほか、学生や留学生が交流する「長崎発グローカル人材育成プログラム」(GP)に取り組んでいる。
 GPには約500人が登録しており、学生が企画運営するのが特徴。例年春には新入生や留学生を歓迎するウエルカムパーティーや活動を紹介するカフェトークを開催している。だが、今年は緊急事態宣言が全国に拡大され、感染防止のため開催できなかった。
 GP担当教員の長崎大地域教育総合支援センターの池田浩教授は「授業がオンラインになり、大学に通えない新入学生は友達もつくれず、疎外感やストレスを抱えている。何とか人とのつながりを持たせたい」と話す。
 こうした状況を打開しようと、GPのメンバーはオンラインでの茶話会やカフェトークを企画。それぞれが自宅から会員制交流サイトのインスタグラムやビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を通じてGPの活動を発信している。「小学校のオンライン授業導入」などをテーマに、オンラインのディベート大会も開いた。
 長崎大教育学部4年の大平茜さん(21)は「GPは直接いろんな学生と会って企画するのがいいところ。培ってきた企画力でカバーしていきたい」。同3年の川端咲子さん(20)も「アフターコロナを見据え、物理的な距離の制約がないオンラインの良さを活動に取り入れていきたい」と前を向く。
 GPの活動はこのほか、プレゼンテーション大会や出張オープンキャンパス、運動会などがあり、メンバーを募集している。問い合わせは長崎大地域教育総合支援センター(電095.819.2888)。

© 株式会社長崎新聞社