身近な生き物に親しみを 観音崎自然博物館が展示刷新

身近で暮らす生き物が展示された「里山・淡水域」コーナー=観音崎自然博物館

 観音崎自然博物館(神奈川県横須賀市鴨居)が今月から再開した。新型コロナウイルスの感染拡大による休館中に、学芸員やボランティアが協力して展示の一部をリニューアル。身近な生き物に親しめる場として人気を集めている。

 新たに設けたのは「里山・淡水域」の展示。学芸員らが手作りで、三浦半島の山から川を経て、海に至るまでの生き物の様子を再現した。展示されているミヤマクワガタやクロヨシノボリなど約30種の多くは、学芸員らが採集したもの。同館の佐野真吾さんは「観音崎の山と海が一つの自然としてつながっていることが分かってもらえたら」と話す。

 実際の生き物だけでなく、「オオサンショウウオが生息していた」など、来館者が地域で聞いたことのある情報を「都市伝説」と名付けて収集したコーナーも設置。「学術的なものではないが、記憶に残っていることを大事にしたい」(佐野さん)とし、今後も集めていくという。

 入館料は大人500円、小中学生200円、4歳以上100円。月曜休館。問い合わせは、同館電話046(841)1533。

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