【MLB】球団別プロスペクトTOP10:サンフランシスコ・ジャイアンツ

1位:マルコ・ルシアーノ(SS)
2018年7月に契約金260万ドルで入団。昨年のプロデビューでは、17歳ながら47試合で打率.302、10本塁打、9盗塁、OPS.981と傑出した成績を残した。細身な身体にマイナー屈指のパワーポテンシャルを秘めており、天井は打率.300、40本塁打といわれている。肩が強く、運動能力もあるが、平均以下のスピードと伸びしろのある体格から3BまたはRFに移る可能性も。

2位:ジョーイ・バート(C)
2018年ドラフト1巡目(全体2位)指名。バスター・ポージーの後継者として期待されているスター候補。昨年は手の怪我でA+と2A合わせて79試合のみの出場だったが、打率.278、16本塁打、OPS.824を記録している。打撃では特に全方向にホームランを打てるパワーが光るが、アプローチはやや粗い。守備には穴という穴がなく、未来のゴールドグラブ賞候補とされている。

3位:ヘリオット・ラモス(OF)
2017年ドラフト1巡目(全体19位)指名。昨年はA+と2Aの102試合で打率.290、16本塁打、8盗塁を記録しフューチャーズゲームにも選出された。5ツール揃った選手で、特にパワーポテンシャルと強肩が光る。スイングに角度はないが、素早く振り抜いて全方向で打球をスタンドインさせることができる。足は体格の成長と共に平均レベルへと落ちたため、CFではなく両翼向きとされている。

4位:ハンター・ビショップ(OF)
2019年ドラフト1巡目(全体10位)指名。大学3年次に打率.342、22本塁打、OPS1.226と打撃が開花。プロデビューでも打率こそ低かったが、32試合で5本塁打、OPS.867と持ち前のパワーを発揮した。辛抱強いアプローチで四球も三振も多い。送球は精確だが肩自体は強くなく、CFまたはLF向きか。パワーとスピードが光るダイナミックなレギュラーが将来像。マリナーズ所属のブレイデンは兄。

5位:アレクサンダー・カナリオ(OF)
2016年7月に契約金6万ドルで入団。昨年はROKとSSの59試合で打率.318、16本塁打、OPS1.000と傑出した打撃力を示した。何でも振りにいく癖や、強すぎる引っ張り意識は要改善だが、素晴らしいパワーポテンシャルを秘めており、打撃に関しては青天井。CFもプレーしているが、ルート取りや打球判断に改善が見られず、強肩を生かせるRFがフィットする。

【MLB】2020球団別プロスペクトTOP10:索引

6位:ルイス・トリビオ(3B)
2017年7月に契約金30万ドルで入団。昨年は54試合で打率.296、3本塁打、出塁率.433と上々のアメリカデビューを飾った。天性の打撃センスの持ち主で、2ストライク時にスイングをコンパクトにしたり、打球を全方向に打ち分ける技術も持っている。一方の守備の評価は芳しくなく、3Bに残るためにはグラブ捌きとフットワークの改善が必須。

7位:セス・コリー(LHP)
2017年ドラフト3巡目(全体96位)指名。高校時代はアメフトでも州代表に選ばれるアスリートだったが、試合中に前十字靭帯断裂の大怪我。オーバースロットの契約金100万ドルでプロ入り後も、慎重にプレー量を制限した。昨年はAの27試合で防御率1.76、K/9 12.6とブレイク。狙ったところに投げられるカーブが決め球で、ポテンシャルは先発3番手級。

8位:ルイス・メイトス(OF)
2018年7月に契約金72万5千ドルで入団。昨年は60試合で打率.367、7本塁打、21盗塁と抜群のプロデビューを飾った。ラインドライブを量産する打撃スタイルだが、将来的には20本塁打級のパワーが身についても不思議はない。アプローチも非常に成熟している。スピードも平均以上で、盗塁技術にも長ける。優れた打球判断からCFに残れる可能性もある、オールラウンドな選手。

9位:マウリシオ・デュボン(SS/2B)
2013年ドラフト26巡目(全体773位)指名。レッドソックス、ブリュワーズ、ジャイアンツと既に所属は3球団目。昨年は3Aの123試合で打率.302、20本塁打と長打力が開花し、メジャーでも30試合で打率.274、4本塁打、3盗塁と好印象を残した。2018年の前十字靭帯断裂の影響でスピードは落ちたが、それでもまだ平均は上回っている。2Bのレギュラーとして開幕を迎える予定。

2Bレギュラーとして開幕予定のデュボン

10位:ショーン・ジェリー(RHP)
2018年ドラフト2巡目(全体45位)指名。昨年は28先発で防御率3.32、BB/9 2.3、K/9 8.7の好成績を残してAから2Aまで駆け上がった。211センチという傑出した長身だが、球質で押していくのではなく、投球の完成度で勝負するタイプ。身体の制御がしっかりできており、安定してストライクに投げ込める制球力がある。ポテンシャルは先発4番手級。

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