スーパーGT富士公式テスト:2日目午後はARTA NSX-GTがトップタイムでテストを締めくくる

 スーパーGT富士公式テストは6月28日、2日間のテストの締めくくりとなるセッション4が行われ、GT500クラスにはチェッカー間際にタイムアップしたARTA NSX-GTがトップタイムを記録。2番手にKeePer TOM’S GR Supra、3番手にはRAYBRIG NSX-GTがつけた。GT300クラスは、SUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイムをマークしている。

 無観客のなか、2日間に渡って行われたスーパーGT富士公式テストも、14時20分からスタートしたセッション4が最後の走行。午前は強い雨に見舞われていた富士スピードウェイだが、セッション3の終了後雨は止み、少しずつ路面も乾いていくなかで各車がコースインしていった。

 しかし、セッション4も始まったばかりの開始3分、2日間で最初のクラッシュが起きてしまう。中山友貴がドライブしていた31号車TOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTが、トヨペット100Rコーナーでクラッシュ。この回収のために赤旗が出されてしまう。

 さらに再開直後、大湯都史樹が乗り込んでいたARTA NSX GT3が、トラブルが起きたようでアドバンコーナーのイン側にマシンを止めてしまい再度赤旗中断。二度の赤旗により、当初この時間に予定されてたFCYとセーフティーカーの訓練はチェッカー後に延期されている。

 その後は大きなアクシデントなくセッションは進み、走行終盤にタイムが上がっていくが、GT500クラスでは、チェッカー間際に野尻智紀が1分28秒059をマークしたARTA NSX-GTがトップタイムに。平川亮がドライブしたKeePer TOM’S GR Supraが2番手、セッション2/3で首位だったRAYBRIG NSX-GTが3番手に続くことになった。

 GT300クラスでも終盤にタイムが上がることになり、山内英輝が1分37秒379を記録したSUBARU BRZ R&D SPORTがこのセッション4の首位に。2番手にはGAINER TANAX GT-R、3番手にはグッドスマイル 初音ミク AMGが続いた。4番手にはSAITAMATOYOPET GB GR Supra GTがつけ、5番手にはトラブルを解消し再コースインしたARTA NSX GT3となった。

 チェッカー後、コース上ではフルコースイエローとセーフティーカーの訓練が行われたが、この際には最終コーナー方向から深い霧が。テスト時間が削られることがなかったのな幸いとなった。ただ、この訓練中にカルソニックIMPUL GT-Rとたかのこの湯 RC F GT3がストップするシーンも見られている。スーパーGTはこれで、開幕前の公式テストはすべて終了。新型コロナウイルス感染拡大の影響で遅れた開幕は7月18〜19日に富士で迎えることになる。

KeePer TOM’S GR Supra
RAYBRIG NSX-GT
MOTUL AUTECH GT-R
SUBARU BRZ R&D SPORT
グッドスマイル 初音ミク AMG

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