(横浜DeNA9-1阪神) 開幕から9試合連続安打と横浜DeNAニューリーダーの佐野が絶好調だ。
0─1の一回2死二塁、カウント2─2から「追い込まれたので、コンパクトにスイングすることを心掛けた」と中田の145キロを逆方向へ。この打球が伸びて左翼フェンスを直撃する適時二塁打となり、前夜の逆転負けした嫌な流れを断ち切った。五回1死一塁からは内角球を右翼線上に運びチャンスメーク。2四球を含めて、今季初めてロペスを欠いた打線でチームをけん引した。
「つなぎ役」に徹する新キャプテンだが、ラミレス監督はこう評価する。「前にソト、オースティン、後ろには宮崎とロペスがいる。相手からすると4番で休める感じがするが、もう安心できる打者ではなくなってきている」。佐野自身も試合前にはヤクルトなど3球団で4番を務めた指揮官にアドバイスを求めている。「『昨日の打席なら俺はこう打った』と教えてもらったり、ポジティブな言葉をかけてもらい、精神面で生きた」と感謝の言葉は尽きない。
4試合連続2桁安打を放つ好調な打線。その中心には、「前後の打者がいいので打てている」と謙遜する背番号44がドシリと座っている。