ボルボ、欧州全域にプラグサーフィン社と共同で充電サービスを提供

ボルボ プラグサーフィン社と共同で欧州全域の充電環境を拡充

国ごとにサブスクリプション契約不要で国境を超えた移動が可能に

日本で販売されているボルボ S60

ボルボは、欧州最大規模で急成長している充電ネットワーク仲介業者の一つであるプラグサーフィンと契約することにより、欧州全域でボルボ電気自動車への充電を可能にした。これにより、国ごとのサブスクリプション契約を交わす必要性がなくなる。

欧州市場においてボルボの電気自動車モデル「リチャージ」に搭載されるプラグサーフィンアカウントは、欧州各地のローカル充電ネットワークへのアクセスを可能にし、電気自動車で国境を越える移動を実現する。

また、プラグサーフィンプラットフォームでは、将来的に充電関連の新しいサービスも提供する予定だ。

アプリまたはカードで簡単に充電することができる

ボルボの電気自動車ユーザーは、欧州38カ国にある20万以上のプラグサーフィン充電スポットにおいて、非接触充電カードまたはスマートフォンアプリで車に充電することができる。

充電の支払いはすべて毎月処理されるが、ユーザーがサービスを利用するためにプラグサーフィンのサブスクリプション契約に縛られることはない。

ボルボの電気自動車ユーザーは、プラグサーフィンアプリまたは今後搭載されるAndroidベースのインフォテインメントシステムを介して充電スポットの現在地や空き状況、充電速度で絞り込みすることが可能。また、アプリには各充電スポットの価格情報も表示される。

なお、本サービスの日本市場導入は未定。

サービス開始は「XC40 Recharge P8」から

ボルボは、2020年後半にデリバリーを始める完全電気自動車「XC40 Recharge P8」でプラグサーフィンサービスの展開を開始する予定だ。

XC40 Recharge P8は、ボルボ・カーズ初の完全電気自動車でシリーズの第1弾。同モデルはAWD(四輪駆動)、1回の充電で航続距離400km(WLTP)以上、出力408hpを発揮。バッテリーは、DC急速充電により40分で容量の80%まで充電することができる。

ボルボは今後数年間で、完全電気自動車モデルの追加展開を続け、2025年までに世界販売台数の50%を完全電気自動車、残りをハイブリッド車とすることを目標としている。

© 株式会社MOTA