北朝鮮兵士ら19人が墜落死…「熾烈な徹夜戦」金正恩が要求

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は20日、1面に平壌総合病院の建設が急ピッチで進んでいるとの記事を掲載し、次のように伝えた。

「入院病棟5−2号棟と外来病棟の2、3、4区域の骨組みの工事を終えた軍人建設者たちは、外部美観作業課題の80%罫線を突破し、8建設局の建設者も任された対象の骨組み工事の仕上げ段階で進めている」

「党の指導に従って建設の大繁栄期を先頭に立って切り開いてきた日々に発揮した不屈の精神力によって『速度戦』の熱風を巻き起こし、党創立75周年を誇るべき記念碑的建造物を完工することによって輝せるための忠誠の突撃戦、熾烈な徹夜戦、果敢な電撃戦を繰り広げるべきです」

「急を要するからといって施工の質を落としたり、質を高めるからといって速度を緩めるのはいずれも党の思想と要求に反することであり、これはわれわれの言う『速度戦』とは縁もゆかりもありません」

しかし、質をないがしろにして、政治的な意図のため無理やり工期に合わせようとするのが、「速度戦」の本質であり、高い質を求めれば、工期が伸びて「速度戦」ではなくなってしまう。また、人民に資すると称して、建設にあたる人民の命をないがしろにする構造にも何ら変化はない。

現場で働く労働者は安全装置はおろか、食事すらまともに与えられない状況で、近隣の家に盗みに入るなど、市民にとっては平壌総合病院は災難でしかない。

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