「新型コロナ」関連破産、成田印刷(株)[愛知]が破産申請へ 「不渡報告」猶予を受けていた

 成田印刷(株)(TSR企業コード:402430166、法人番号:5180001015198、名古屋市南区上浜町6、設立1951(昭和26)年1月、資本金1000万円、成田鑅治社長)は6月21日、事業を停止し、名古屋地裁への破産申請を山路昌宏弁護士(尾崎・山路法律事務所、同市中区錦2-19-11、電話052-231-5157)に一任した。
 負債総額は約2億円。

 1933年に創業した老舗印刷業者。パンフレットなどの商業印刷を中心に手掛け、名古屋市内の学校や企業を中心に受注基盤を構築していた。一時は1億円を上回る年間売上高を計上していたが、ペーパーレス化を背景とした印刷物全般の需要減退により同業者間の競合が激化。近年は思うような業績をあげることができず、売上は徐々に落ち込んでいた。
 採算面も悪化するなか、借入金の返済負担が重荷となり資金繰りが逼迫、「新型コロナウイルス」の影響で業況は一層厳しさを増し、特別措置により「不渡報告」猶予も受けていた。しかし、支払い自体が免れるものではなく、次月以降の決済の見通しも立たないことから事業継続を断念し、今回の措置となった。

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