「HACCP型五つ星店」 五島の16店舗認定 長崎県内初

五つ星プレートを授与されるホテル関係者(中央)=県五島保健所

 食品衛生管理の国際基準HACCP(ハサップ)の考え方に基づき、高い衛生意識を持って経営する食品業者「HACCP型五つ星店」として、五島市内の16店舗が認められた。消費者が安全で安心な食品を購入する目安にしてもらおうと、日本食品衛生協会が実施する制度。長崎県内の認定は初めて。
 HACCPとは食品の製造や加工、保管などの工程ごとに、食中毒などのリスクを取り除くルールが守られているか監視、記録することで、食の安全を確保する手法。食品を扱う全事業者は来年6月から、HACCPに沿った衛生管理が義務付けられる。
 「五つ星店」はHACCPに加え、▽従業員の健康管理▽食品衛生講習会の受講▽害虫駆除の実施-など計5項目を徹底することが必要となる。1年ごとの更新制。食品衛生指導員が毎年店を訪れ、取り組み状況を確認する。
 下五島地区食品衛生協会(山下恭二会長)が26日、五つ星店となった五島市内の宿泊施設と飲食店、菓子店の代表者らに、店内に設置する五つ星プレートを授与。各店を代表し、旅館中本荘(武家屋敷1丁目)の中本智章副代表は「衛生面の強化を徹底し、観光シーズンに向けて安心、安全であると自信を持って、これからの営業につなげたい」と抱負を語った。

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