草津白根山の湯釜付近 約1分間、振幅小さい「火山性微動」 3月下旬以来の確認 気象庁「噴石に注意を」

長野との県境に近い群馬県の草津白根山で29日正午ころ、火山性微動が確認されました。

資料 草津白根山 湯釜

気象庁によりますと、29日午前11時59分ころ、白根山の湯釜付近で、約1分間、振幅の小さな火山性微動を確認したということです。火山性微動の確認は、今年3月28日以来です。

噴火警戒レベルは2(火口周辺規制)のままですが、気象庁は「火山活動が高まっている」として、火口から概ね1キロの範囲で、噴火に伴って飛散する大きな噴石に警戒するよう呼び掛けています。

火山性微動の観測を受け、長野県山ノ内町と群馬県草津町を結ぶ国道292号線・志賀草津高原ルートは、群馬県側の8.5キロの区間を通行止めにしています。

草津白根山では、今年4月下旬以降、火山性地震が増えたり減ったりを繰り返していて、5月31日には16回を観測し、その後も、一日数回程度の地震を観測していました。

草津白根山は火山活動の高まりを受け、おととし9月から噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられています。

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