鍾馗、コロナよけに 就労支援施設がお守り 人吉市

鍾馗図のお守りを作った「あらた」の利用者たち=人吉市

 人吉市瓦屋町の就労継続支援B型事業所の「あらた」の利用者らが、新型コロナウイルスの収束を願って鍾馗[しょうき]図を描いた木札のお守りを作った。

 鍾馗は五月幟[のぼり]や五月人形でも人気の魔よけの神。お守りは縦7・5センチ、横4センチで、県立美術館(熊本市)が所蔵する葛飾北斎作の鍾馗図をモチーフにした。

 五木村ものづくり工房(五木村)の津ケ原隆敏代表(67)が協力し、レーザー機具を使って絵を彫刻。施設利用者5人がサンドペーパーを使って研磨し、劣化を防ぐオイルを塗って仕上げた。

 あらたを管理する竹川暢哲さん(38)は「かばんや車の鍵などに付けて、不安な気持ちを取り除いてほしい」と話した。あらたと、同市のくま川鉄道(同市中青井町)で購入できる。1500円。あらたTEL0966(35)6981。(小山智史)

熊本日日新聞 2020年6月23日掲載

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